名古屋市の広沢一郎市長は6月26日、中日ドラゴンズのファーム(2軍)拠点の公募に参加する意向を示した。現在、候補地の選定を含む条件の精査を行っているようだ。
同日の市会の中で、自民党の浅井正仁議員の質問に答える形で表明した。浅井氏は、同施設が他都市に移転した場合「試合日の3000〜4000人の動員を支える雇用、税収などが流出することになる」とし、誘致への参加の意思を質問。広沢市長は「ぜひ公募に手を上げていきたい。現在は条件を精査しており、応募に向けた準備を進めている」と答弁した。
市の担当局によると、候補地の選定については施設の新設、既存施設の活用の両面から検討しているもよう。その他の提案の検討内容については、「応募前のため非公表」とした。
中日ドラゴンズ2軍拠点の移転を巡っては、中日新聞社(名古屋市中区)と中日ドラゴンズ(名古屋市東区)が、5月27日に新拠点のコンセプトと募集条件を公表。コンセプトは「ドラゴンズ・ベースボールタウン構想」とし、条件には▽バンテリンドームナゴヤ(名古屋市東区)から車で原則1時間以内で、来場者が公共交通機関で無理なくアクセスできる立地▽利用可能面積7〜8万平方b▽20〜30年以上継続して利用可能―などを挙げた。
必須とした施設は、メイン球場、サブ球場、サブグラウンド、屋内練習場、選手寮、クラブハウス、関係者用と一般用の駐車場。球場はメイン・サブともに、1軍が使うバンテリンドームと同じサイズのフィールドを想定している。また、メイン球場には3000席超の観客席を設けるとした。これらの施設を自治体側が整備するか、中日ドラゴンズ側が整備するかは定めておらず、提案内容に含めるとしている。
誘致についてはこれまでに、刈谷市や小牧市、清須市、安城市、三重県桑名市、岐阜県羽島市などが参加を表明。一方、既存施設の活用で応募を検討していた三重県四日市市は、規模に見合う用地の確保が困難だとして、6月に誘致断念を発表している。
提供:建通新聞社