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滋賀産業新聞
2026/07/03

【滋賀】県湖東土木 芹川の河川改良

 滋賀県湖東土木事務所は、計画推進している1級河川・芹川河川改良事業について、堤防強化工事2件と護岸工事1件を合わせた工事計3件を発注する。
 具体的には、彦根市後三条地先他と、西沼波町地先で予定している堤防強化工事を事後審査型一般競争入札で第3四半期中に公告する見通し。工期はそれぞれ約9ヵ月を想定。護岸工事を実施する芹川単独河川改良工事も同じく事後審査型一般競争入札で第3四半期中に業者選定する模様。施工地は多賀町八重練地先で、延長500平方b規模の護岸工を工期約8ヵ月間で進める予定。
 なお、設計は三井共同建設コンサルタント滋賀営業所(大津市)で完了している。
 25年3月改定の淀川水系湖東圏域河川整備計画によると、芹川の整備計画区間は彦根市長曾根町(芹川河口)から同市東沼波町地先までの延長4qを「整備実施区間」、東沼波町から多賀町水谷までの7・3qを「整備時期検討区間」にそれぞれ位置づけ。
 これまで、当面の整備目標の戦後最大洪水(概ね1/30)が安全に流下するよう、下流部において河道内の堆積土砂の除去を進めてきており、「県管理河川における気候変動を踏まえた治水計画のあり方」に基づき、気候変動後においても戦後最大洪水を安全に流下させることが出来るよう、新たに下流部において河道掘削を行うと共に、護岸等の整備を実施する。河道改修においては水際の動植物生息域に配慮した計画とする。
 また、天井川であることから、背後地の家屋立地状況や堤防等を考慮した危険度評価を参考に、危険な箇所から堤防の安全性の点検・評価を行い、結果を踏まえて堤防強化等の対策を実施する。
 なお、100年に一度程度の降雨により予測される洪水を安全に流下させるという将来目標達成のためには、河川改修に加え放水路や遊水池等の洪水調節施設が必要となり、完成するまでに時間と多額の費用を要し、厳しい財政状況を踏まえ県内他河川との治水安全度のバランスに配慮しつつ、効果的・効率的な河川整備を進める必要があるとしている。
 芹川は、霊仙山西斜面に源を発し、主な支流の「南谷川」(権現谷)、「水谷川」および「四手川」などを合流しながら多賀町の山間部から田園部を通過して、彦根市の市街地を貫流して琵琶湖に注ぐ、流域面積約65平方q、幹線流路延長約17qの河川。比高400b急斜面に挟まれた大渓谷・権現谷をはじめ上流河谷には深いV字谷が見られ、中下流部では扇状地を流れ、JR東海道本線橋梁から下流は慶長年間の河川の付け替えに伴う築堤区間となっている。芹川の想定はん濫区域には彦根市の人口・資産が集中し、また中流部の狭隘部、下流部の築堤区間で流下能力が小さくなっている。

提供:滋賀産業新聞