富山県の第3回伏木富山港長期構想検討委員会(委員長・大脇崇日本港湾協会理事長)が3日、富山市内のホテルで開かれ、新湊地区物流拠点の整備などを盛り込んだ最終案が示された。
伏木富山港は、伏木(伏木港)、新湊(富山新港)、富山(富山港)の3地区からなる港湾で、2011年に国際拠点港湾に指定。冒頭、川上孝裕県土木部長が「港湾計画の改訂に先立ち、20〜30年先を見据えた港を中心とした地域のあるべき姿、大局的・長期的視野に立った総合的な港湾のあり方の長期構想案について、専門的見地から幅広い意見をいただきたい」とあいさつした。
構想案によると、将来像に「アジアへ拓く伏木富山港〜ウェルビーイングを届けるみなとを目指して」を定め、物流・産業、環境・エネルギー、観光・賑わい、防災の4分野において、目指す方向性として(1)ものづくり県を支える環日本海物流拠点のさらなる進化(2)未来の環境を守るカーボンニュートラルポートの形成(3)選ばれる寄港地、ベイエリアの賑わい空間の創出(4)富山の暮らしと産業を守る強靱な防災拠点の形成−を掲げた。
主な取り組み内容は、▽安価で安定した多様なエネルギー(LNG、バイオマス、水素等)の供給拠点の強化▽高規格ターミナルの整備▽サーキュラーエコノミーに資する拠点の形成▽遊休水面の利活用による物流拠点の整備(新湊地区)▽次世代エネルギーの受入拠点の形成▽クルーズ船の受入環境の充実▽海洋性レクリエーション環境の充実▽港湾施設の強靱化−など。岸壁の新設(増深)、ヤード拡張、保管施設用地の確保なども盛り込んだ。
構想の実現に向け、港湾計画の改訂作業で環境影響調査を実施し、具体的な施設配置など機能強化・再編について検討を進める。