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建設経済新聞社
2026/07/09

【京都】京都の都市交通のあり方検討 新公共交通システム調査へ

 京都市は、京都の都市交通のあり方を検討する中で、新公共交通システムの調査に着手する。
 市は7日、「歩くまち・京都」推進会議で、京都の都市交通のあり方検討について意見交換した。
 バス運転士の担い手不足や、観光客数の回復に伴う都市部での渋滞、郊外での利用者数の減少など、交通課題が顕在化する中、一方で自動運転等の技術革新が進んでおり、「京都の都市交通の未来について、どうしていくべきか」といった観点で改めて検討を進めていく必要があるとし、市民の利便性向上や地域の活性化、交通課題の解決につながる交通施策について、どういったものが京都にふさわしく、導入に向けた検討を深めていくべきかを調査・検討したいと市が説明した。
 意見交換するにあたり、市の交通の現状と課題として、@京都市の交通ネットワークはバスの担う役割が大きいA一部の市内公共交通(特に市バス)における顕著な混雑の緩和B歩いて楽しいまちづくりの更なる推進(非自動車分担率の向上)C「2050年温室効果ガス実質ゼロ」の達成に向けた運輸部門でのCO2削減の推進の4つを挙げた。
 考えられる施策の例として、▽自動運転バスの導入(令和10年度実装化)▽新たな公共交通システムの導入▽鉄道や新たな交通システムの接続、鉄道駅の機能強化▽情報発信による移動経路の分散化(鉄道・地下鉄利用の促進)の更なる推進▽鉄道駅を基点とするバス路線網の整備▽トランジットモール(公共交通と歩行者専用の街路)化等の更なる車の流入抑制策の必要性の検討▽観光地交通対策(臨時交通規制や迂回の推進)▽バスやタクシー等、既存の公共交通のEV化や脱・化石燃料の推進検討▽エネルギー効率の高い公共交通システムの導入検討▽交通施策の推進によるCO2削減の「見える化」−を示した。
 令和8年度の調査・検討内容案によると、@交通体系を検討するうえで必要となる現況調査(人口動向、公共交通の利用状況、観光客数、自動車交通量・混雑度等)A現況調査やこれまでの取組状況B国内外の事例等を踏まえた課題整理C上記@Aを踏まえ、望ましい公共交通ネットワーク像の明確化とその実現に向けた課題と対応策の整理D関係団体等との連携や意見聴取の検討・実施Eデマンド交通の導入可能性の調査・検討。
 今後のスケジュール案で、令和8年度は▽現況調査と課題整理▽望ましい公共交通ネットワーク像の明確化▽検討を深めていく新公共交通システム等の調査等、9年度は▽望ましい公共交通ネットワーク像の実現に向けた具体的検討等(新公共交通システムなど将来的に展開していくべき交通施策の検討の深掘り等)を予定。
 また、都市交通のあり方検討と並行して、自動運転バス実証実験(洛西地域・洛西ニュータウンエリア)、京北デマンド交通実証運行、「市民優先価格」の導入等の実現に向けた取組を進める。