京都府と潟mムラフーズ(代表取締役社長長嶋茂氏、京都市伏見区)は9日、京都府農林水産業の活性化に関する連携協定を締結した。
京都市上京区の京都府庁で締結式を開催。京都府の西脇隆俊知事は「今回の協定は色んな効果がある。まずは府内産農林水産物の利用促進。それから規格外品の活用により生産性が向上し、環境負荷が軽減される。もう一つは府が宇治市に整備を予定している(仮称)京都プレミアム中食オープンイノベーションラボがあり、そのすぐ南側にノムラフーズが新工場を建設されており、中食ラボと新工場が連携・コラボして商品を開発する、また販路の拡大につなげていくということで、非常にありがたい」「今回の協定は、京都の食の価値を高め、食品産業を含めた農林水産業の発展につながる」「事業系の食品ロスについて、生産段階で規格外品、加工過程で出てくる未利用食材の活用は非常に重要な課題。実は今回の協定に先立ち、万願寺あまとうの規格外品の活用についても検討していただいている」と述べた。
ノムラフーズの長嶋社長は「当社は来年に創業50年を迎える。食に携わる企業として、地域の生産者とともに歩み、特に産地に足を運ぶたびに原料を供給いただいている農林水産業の維持・発展には貢献したいという思いを強くもっていた。今回の協定は、京都府産農林水産物を活用した商品開発や販売、規格外品や加工残さの有効活用、地産地消の推進を通じて、農林水産業の活性化を目指す大変意義深いもの」「来年6月稼働を目指し、新工場の建設を進めている。さらに新工場の近隣には、府が運営する中食ラボができる。このような先進的な拠点が近くに整備されることを大変心強く感じている。今後は中食ラボとも積極的に連携し、新たな商品開発や技術開発、人材育成などを通じて、京都の食の価値向上に貢献していきたい」と述べた。
その後、両者が協定書に署名した。主な連携事項は、▽京都府内産農林水産物の生産、品質及び特性の情報共有▽京都府内産農林水産物を活用した新商品の企画・検討及び開発▽新商品の商品化に向けた試作、製造及び販売▽新商品の加工や流通技術の研究開発▽地産地消及びSDGsの推進▽その他、協定の目的達成に資する事項。
◇
ノムラフーズの新工場は、宇治市安田町鵜飼田86−1他2筆の国道24号沿道地区にS造・RC造地下1階地上3階建(高さ19・130m)2棟、延1万0606・22u(建築面積5065・79u)規模で建設中。
京都市伏見区の現工場を拡張移転するもので、総工費は約80億円。生産能力は1年あたり冷凍食品1800万食で、生産品目はおせち料理類、和そうざい類。
施工は日清エンジニアリング(東京都中央区)。
一方、京都府が計画する中食ラボは、南部市場(宇治市伊勢田町西遊田90−1)の関連棟(S造2階建、延1万1455・39u/昭和62年2月築)を、所有者の葛椏s総合食品センターから一部(1階)を賃借し整備する計画。
令和5年9月開札で南部市場オープンイノベーションラボ整備基本計画策定業務について、莫設計同人(京都市中京区)に決め、とりまとめ。その後、7年9月開札で京都府プレミアム中食オープンイノベーションラボ整備工事基本・実施設計業務を山田建築工房(京都市東山区)に決め、進めた。
今後、整備工事・機器整備に着手。令和9年中の供用開始を目指す。