小松市民病院は10日、「小松市民病院建設に係るCM(コンストラクション・マネジメント)業務」の公募型プロポーザルで、受託候補者に日建設計コンストラクション・マネジメントを特定したと発表した。
今月3日に同社のみ参加し、プレゼンテーション審査を実施した。同社の企画提案について、各審査委員は▽設計段階の発注者支援で品質・コスト・進捗管理のバランスが良い▽施工者選定に際して適宜、サウンディング調査を実施することで事前にリスクの把握・低減を図る取り組みがされている▽病院建設における多くのCM業務実績により、個々の創意工夫がある―などと評価した。
今回の業務は、建設事業のコストや工期、品質を適切に管理し、円滑な事業推進を図るもの。業務期間は7月下旬から29年5月下旬まで。委託費の上限額は1億4000万円(税込み)。
建設計画の発注方式は、設計施工分離発注方式を前提とする。設計業務はプロポーザルで、施工業務については設計施工分離発注方式の場合は一般競争入札、実施設計DB方式の場合はプロポーザルによる選定を予定している。
全体計画によると、同市向本折町地内にある市民病院の本館を建て替える。新たな本館の延べ床面積は2万平方メートルを想定。建設場所は既存の南館の東側に隣接する駐車場部分を予定する。急性期医療を充実させていくため、新病院では高度治療室(HCU)を現行の12床から16床へ増床。新病院の病床数は186床に設定し、南館も合わせた現行の285床から258床に最適化する。設計支援や医療系コンサルによる簡易支援を受け、今年度から基本設計を推進。27〜28年度に実施設計、29年度の着工、31年度の完成を予定する。概算事業費は286億円を見込む。
工事の手順は新本館を建設し、既存の南館(4階建て延べ6453・98平方メートル)と南加賀救急医療センター棟(2階建て延べ827・81平方メートル)の改修を行う。新本館運用開始後に既存本館を解体し、跡地で駐車場や外構を整備する。基本計画の支援業務は日本経営(大阪府豊中市)が担当。
既存病院の規模は、SRC造8階(地下1階)建て延べ3万1219・07平方メートル。このうち、本館(延べ2万3810・53平方メートル)は1988(昭和63)年に建設され、築後35年超が経過している。その間に南館や南加賀救急医療センターを増築したほか、定期的に設備等の改修などを行っているが、老朽化が進んでいる。