県都市計画課は、県立都市公園(中央公園、小泉潟公園、北欧の杜公園)のあり方について検討を開始した。第1回検討委員会を13日に県立北欧の杜公園(北秋田市上杉字中山沢ほか)で開催。パークセンターなどを対象に現地視察を行った。今月31日には秋田市の中央公園と小泉潟公園も視察する予定。8月に開催する第2回では視察の報告のほか、県民等の公園に対する意見を把握するアンケートの内容などを検討する。
県は県立都市公園3施設に関し、平成18年度から指定管理者制度を導入で管理している。小泉潟公園が昭和50年4月、中央公園が昭和56年6月、北欧の杜公園が平成6年5月の開設で、供用を開始してから30年〜50年程度が経過しており、施設の老朽化に伴う修繕や更新の費用が増大している。
昨年度に策定した第2期あきた公共施設等総合管理計画では、県立都市公園の対象施設について、人口減少など社会情勢の変化を踏まえ、老朽化等により更新が必要な施設については利用実態等を考慮し、集約化や機能転換・廃止を検討するとしている。
13日に開かれた検討委員会の冒頭、県都市計画課の佐藤節子課長は、「検討では維持管理などのハード面に加え、県民ニーズの変化を汲み取りながら、新たな利用者を呼び込むための取り組みやにぎわい創出といったソフト面の議論も不可欠だと考えている。提言を踏まえ、今後の管理運営に生かしていく」とあいさつした。
今回、視察の対象となった北欧の杜公園は、県北の広域的な余暇活動の場を提供し、実践することを目的に設置。森吉山を望める200haに及ぶ公園で、北欧の景観を思わせる壮大で牧歌的な自然環境を生かした施設として整備されている。主な施設はパークセンター、わんぱく広場、多目的休憩所、イベント広場、大芝生広場、なべっこ広場、犬の冒険広場、オートキャンプ場、野鳥観察舎、野外ステージ、パークゴルフ場など。冬季は無料貸出のスノーシューやそりなどを使用した雪遊びも可能となっている。
オートキャンプ場の利用者が令和3年から伸び始めたことに伴い、収入も増となった。冬季にはパークセンター近くの広場をキャンプ場として開放。付近にトイレやシャワーといった設備が整備されていることもあり、近年は女性のソロキャンパー需要も増えている。このほか新たなイベントの実施も利用者増に繋がっている。
検討委での協議では委員から、キャンプ場利用者の行動やイベント参加者の年代別構成などについて質問があがった。現地視察では中核施設であるパークセンターや冬季キャンプ場などを視察。施設概要(建設年度・規模・設備など)のほか、近年の改修状況や利用状況について説明が行われた。
検討委の委員長に就いた熊谷嘉隆氏(公立大学法人国際教養大学理事・副学長)は、「供用開始の時代から人口が減少し、県民の年代構成も変化している。高齢人口の割合が多くなるとともに公園利用者も変化する。娯楽の多様化も進んでいるため、既存施設の利用状況を踏まえつつ、交通の利便性も考慮した検討が必要。利用ターゲットや利用季節なども考えながら、魅力ある公園のあり方について意見を集約し、9年3月の提言に向け活発に議論をしていく」とした。
提供:秋田建設工業新聞社