小松市は12日、同市土居原町の石川県小松市團十郎芸術劇場うらら大ホールで未来型図書館等複合施設整備・運営事業の公開プレゼンテーションを開催した。参加した3グループが観覧者約300人(市民約200人)を前に、事業にかける想いやコンセプト、施設計画などを披露した。
冒頭、宮橋勝栄市長があいさつで同事業推進にあたり、民間事業者の資金力や技術力などを生かすPFI手法の導入に至った経緯を説明。「きょうは、より良い施設づくりのキックオフになる。3グループの想いを知ることは大事。小松の未来に思いをはせながら見てほしい」と述べた。
引き続き、プレゼンテーションに移ると、各グループは動画や寸劇などを通し、プラン内容を順次紹介。採光やバリアフリー、動線、素材、建設地となる芦城公園との連携など多彩なアイデアを発表した。
このうち、A案は公園づくりや遊具、建築、まちづくりを総合的にデザインすると強調。ダイナミックな外観やシームレスのフロアなども紹介した。B案では軒下の縁側空間を全体的に配置。市民に親しまれるような温かい素材をPRした。C案は中央を吹き抜けとし、7つの浮島状のフロアを設定。敷地内におけるレストランや宿泊施設などの提案もあった。
プレゼンの審査委員長は、東洋大学経済学研究科公民連携専攻教授の難波悠氏が務めた。7月中に優先交渉権者を選定し、9月下旬に事業契約を締結する見通しだ。
同複合施設は、芦城公園(丸の内公園町)内に整備される。建築可能な規模は最大で3階建て延べ8969平方メートル。同公園内の現図書館や博物館については、未来型図書館へ機能を集約する。市民交流や多目的スペース、カフェ・飲食機能のほか、各種スタジオなどを備える。市制90周年の節目となる2030年10月の開館を目指す。
市は25年度12月補正予算に26年度から44年度までの債務負担行為として限度額174億4500万円を設定。内訳は設計と建設の整備費105億3000万円(26〜30年度)、15年間(30〜44年度)の管理運営費69億1500万円(開館準備の3年間含む)。