神奈川県内で2026年上期(1〜6月)に倒産した建設業は前年同期比15件(25・9%)増の73件だった。全業種の増加率が前年同月比1・8%と鈍化している中、建設業は二桁台と目立つ。東京商工リサーチ横浜支店は「今後も人手不足や物価・人件費の高騰が持続するのであれば、特に小規模企業を主体とした倒産の増加傾向が続くだろう」と見解を示す。今期は建設業73件のうち約半数に当たる39件が資本金500万円未満の企業だった。
県内企業の倒産件数は281件で、このうち26%に当たる73件が建設業。サービス業の87件に次いで2番目に多い。
全業種では5年連続で増加が続いているものの、増加率は24年上期の前年同期比5・1%(13件)、25年上期の3・4%(9件)に対して26年上期は1・8%(5件)と下降。
一方、建設業は25年上期の前年同期比5・4%(3件)に対して、26年上期は25・9%(11件)と大きく上昇した。
東京商工リサーチ横浜支店はこの増加率の上昇について「近年の人手不足やコスト高が持続している影響だ」と分析する。
最も多かった工種は建築と管が同数で11件(建築は前年同期比5件増、管は同3件増)。この他の工種は少数で分散していた。
全業種の傾向と同様に小規模企業の倒産が多く、建設業では73件中39件(53・4%)が資本金500万円未満の企業だった。「大手企業は受注案件を選別できる余裕があるが、小規模企業の受注は厳しい状況にある。加えて、コスト上昇に対する価格転嫁も追いついていない」と企業規模によるギャップが指摘される。
資本金1億円以上の企業の倒産はなく、5000万円以上1億円未満が15件、500万円以上1000万円未満が16件だった。この他、個人企業の倒産が3件あった。
建設業の負債総額は前年同期比11億6900万円(25・9%)増の56億8100万円。全業種の負債総額は同49億0500万円(15・6%)減の265億0300万円で、3期連続で減少した。
提供:建通新聞社