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建設経済新聞社
2026/07/16

【京都】京都コンサートホール大規模改修 概算工事費は約155億円想定 令和10年11月頃に工事着手予定

 京都市は15日、京都コンサートホール大規模改修の基本設計をまとめ、明らかにした。
 京都コンサートホール(左京区下鴨半木町1−26)は、平安建都1200年事業の一環で、平成7年10月に開館した京都最大級のクラシック専用ホール。京都市交響楽団の本拠地でもある。
 規模はRC造地下2階地上5階建、延2万2442・30u。大ホールは1833席、車いす用スペース6等、小ホール(アンサンブルホールムラタ)は510席、車いす用スペース4等を収容。
 公募型プロポーザル方式の「京都コンサートホール大規模改修工事設計業務委託ただし、建築及び設備工事基本設計業務委託」について、松田平田−総合設備コンサルタント設計共同体(大阪市西区)を令和7年3月に受託候補者として選定し進めた。
 基本設計の考え方として、[劣化改修]経年による変化、デジタル時代への対応等、[現行法への対応]来場者の安全確保等、[環境負荷への対応]地球温暖化対策などを踏まえ、環境への配慮、[利便性・魅力向上]音響、演奏環境などの向上等−に留意して進めた。
 これらに加え、現ホールの設計はプリツカー賞を受賞した故・磯崎新氏が手がけた独自性及びデザイン性の高い建物であることから、建築価値の継承のため、保存・継承することとした。
 主な整備内容は、@老朽化した施設の更新[劣化改修]舞台音響のデジタル化、機械設備の更新、内外装の劣化改修、パイプオルガンのオーバーホール等、[現行法への対応]特定天井対策、昇降機の改修等、[環境負荷への対応]照明のLED化、太陽光発電設備の設置等A利便性・魅力の向上[音響等の向上]舞台形状の変更、客席背面の素材変更、舞台床の張替え、ひな壇の追加等、[その他]大ホール内エレベーターの新設、トイレの増設(男性用5増、女性用9増、多目的トイレ2新設)、ロビーコンサートを開催可能とするエントランスホールの改修等。
 概算工事費は約155億円を想定するが、今後の物価・人件費の高騰が続けば上振れの可能性があるとした。
 7月から実施設計に着手。令和10年11月頃に工事着手を見込み、11年9月に一旦閉館し、13年度末頃のリニューアルオープンを目指す。
 関連する予算措置の状況をみると、令和7年度2月補正予算の京都コンサートホール魅力向上事業1億6100万円について繰越明許費を設定(基本設計において、追加の設計が必要となり、工期が延長したため)。
 令和8年度当初予算には京都コンサートホール魅力向上事業1200万円を計上するとともに、債務負担行為として京都コンサートホール魅力向上事業に限度額2億3486万円(期間は令和8〜9年度)を設定。
      ◇       京都市の松井孝治市長、吉田孝雄京都市会副議長、太田博之京都市総合企画局国際都市共 創推進室長ら京都市代表団は、6月2日から6日にかけて、姉妹都市のプラハ市(チェコ共和国)を訪問。その中で、大規模なコンサートホールが構想されているヴルタヴァ・フィルハーモニック・ホール計画を視察した。