県は今年度、水素需要の拡大に向けた企業誘致戦略を策定する。このほど、戦略策定業務を含む「水素供給体制構築に向けたパイプライン整備等調査業務」を三菱総合研究所に委託した。
2025年度に実施した同調査に続くもの。水素パイプラインの整備・維持管理に係るコストや法規制への対応、技術的課題についてより詳細に調査する。履行期間2027年2月26日まで。
誘致戦略は、水素需要がある企業10社程度(誘致可能性や水素需要創出効果等を考慮して抽出)をターゲットに、誘致に向けた条件などを整理して策定する。具体的な内容は水素パイプライン整備に関する調査結果を踏まえて作成する考え。
水素パイプラインについては、国や研究機関などの最新動向、事例調査のほか、福島水素エネルギー研究フィールド(FH2R)からの水素供給を想定した敷設の適地などを探る。
適地調査では3本程度のパイプライン敷設ルートを検討。検討結果を基に、水素供給体制構築に要するコストの試算や必要な法規制への対応検討、関係企業へのヒアリングなどを行い、民間企業を主体とする水素パイプライン運営事業スキームを構築する。供給体制構築に当たっての課題やその解決策について検討した上で、敷設から供給開始までの実施工程も作成する。
水素パイプラインは整備コストや法規制への対応などの課題が多く、事例も少ない。今回の調査で供給手段としての確立を目指し、県の水素社会実現と復興まちづくりにつなげる。
(提供:福島建設工業新聞社)