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建通新聞社(神奈川)
2026/07/21

【神奈川】県内建設業 業況悪化の見方強まる 中東情勢など背景に

 神奈川産業振興センター(KIP)が実施した2026年4―6月期の中小企業景気動向調査で、建設業の業況DIはマイナス8・1となり、1―3月期のマイナス2・5から悪化した。他業種と比べると高い数値で推移しており、景況感はいまだ良好だが、6業種中4業種が上昇しているのに対して建設業は5・6ポイント下がった。中東情勢に伴う資材の供給不足や価格高騰への懸念などにより、3カ月後の7―9月期にはマイナス26まで低下する見込みだ。
 中小企業景気動向調査の結果は、業況などが「良い」と答えた企業の割合から「悪い」と答えた企業の割合を引いたDI値で示す。県内中小企業910社、このうち建設業123社から回答があった。
 今期の業況は前期比5・6ポイントの低下にとどまっているが、3カ月後の7―9月期にはマイナス26、10―12月期にはマイナス27とコロナ禍だった21年7―9月期以来の水準まで下がる見通しが示されている。
 売上DIはマイナス26で、前期のプラス1・7と比較して27・7ポイント低下した。採算DIも前期のマイナス10・8に対してマイナス27・6まで下がった。
 回答企業からは「水道設備用の材料が入荷されず、仕事が進まない」「前期は年度末で好調だったが、4月以降は塗料などの不足により施工が困難な状況」といった声があり、中東情勢に伴う資材の供給不足が景況感に影響を及ぼしている。「資材の不足と値上がりに続き、人手不足のため先が見えない」「人手不足が理由で仕事量が大幅減となっている」など担い手不足による不安感も大きかった。
 全6業種の業況DIは前期から2ポイント上昇のマイナス18・5。今後は建設業と同様に低下する予測で、7―9月期はマイナス30・4、10―12月期はマイナス31・9を見込む。
 日本銀行横浜支店がまとめた6月の企業短期経済観測調査結果(短観)では、建設業の業況判断DIはプラス27。KIPの調査と同様に他産業と比較すると良好だが、3月調査のプラス44から17ポイント下がった。 
 神奈川県分の回答企業は301社(製造業128社、非製造業173社、業種別の内訳は非公表)。
 この他、建設業の雇用状況をみると「過剰」と答えた企業の割合から「不足」と答えた企業の割合を引いて算出する「雇用人員判断DI」はKIP調査でマイナス46・3、日銀調査でマイナス61。いずれも前期から改善したものの、他産業と比較すると厳しい状況が続く。

提供:建通新聞社