北陸地方整備局利賀ダム工事事務所は21日、「押場地区貯水池法面対策(第1期)工事」で排水トンネル掘削工事に着手したのに合わせて、南砺市利賀村押場地区の現場において報道機関向けの事業説明会を開催した。
利賀ダム建設事業では、ダム本体工事に加え、完成後の貯水池の法面崩壊を防止する対策を進めている。法面対策の中で押場地区は最も規模が大きい工事。施工は大成建設・東急建設・岩田地崎建設JVが担当。工期は2028年2月まで。
排水トンネルは延長875メートル(H=5・35メートル、B=5・22メートル)。掘削はNATM工法により施工し、発破、コンクリート吹付、鋼アーチ支保工、ロックボルト打設という流れで進められる。
掘削に向けては工事用仮桟橋および坑口処理が完了し、21日に施工者により安全祈願が行われた。坑口では、九田将茂副所長が「排土工、排水トンネル工、鋼管杭工・アンカー工を組み合わせ段階的に取り組んでいる。抑制工と抑止工を同時進行で進めている特殊な現場でもある」と法面対策の概要について説明。監理技術者を務める大成建設の新井博之副所長は「複数の工事が重なり、工程的に厳しい作業ではあるが、ほぼ予定通り進捗している。今月末ごろからはアンカー工も始まり、全体の工事が本格的に動き出す。焦らず、慌てず工事を確実に遂行したい」と述べた。
説明会を終えた浮田博文事務所長は「試験湛水に向けてダム本体と法面対策を並行してしっかり取り組む」とする一方、「節目を捉え、地元をはじめ多くのみさなんに現場を見てもらえるよう工夫したい」と話した。