滋賀県は、土地改良法に基づき東近江市での「県営土器地区土地改良事業(農地防災ため池整備事業)」に係る緊急防災工事計画を定めた。来年度(令和9年度)から工事に着手し、5年後の2031年度(令和13年度)末の完了を目指して行く。総事業費は6億6649万円(内、工事費5億7600万円)を見込む。
対象となるため池は、東近江市土器町の受益面積28fをかんがいしている地区の農業用水源施設(「坂下溜」と「谷堤溜」)で、農業経営上欠くことのできない存在。
いずれも新設年不明で築造年代が古く、改修歴はあるものの堤体の老朽化・脆弱化が進行しており、堤体は耐震性不備、取水施設には緊急放流施設が備わっていないため、ため池耐震(レベル1)照査で規定の安全基準を満たしていない。
今後発生が予測される南海トラフ巨大地震により決壊の恐れがあり、非常に危険な状態。また、既存施設は取水施設の老朽化、緊急放流機能の未整備や、過去の堤体の改修により既存の取水施設、洪水吐が使用できないことから改修の緊急性が高いとされている。
改修計画は次の通り。
◎坂下溜
▽堤体工=堤高5・0b、堤長125b、法面保護工(張ブロックt12a)、前法勾配1:2・0、後法勾配1:2・0
▽取水施設=取水施設工1基、斜樋(スライドバルブφ150×1孔〔取水孔〕、スライドバルブφ150×1孔〔緊急放流孔〕)、底樋(スライドゲート〔800×800〕φ800×L19・0b)
▽洪水吐=洪水吐工1基、越流堰式(B3・6b×1(流入部のみ改修))
◎谷堤溜
▽堤体工=堤高4・9b、堤長165b、法面保護工(張ブロックt12a)、前法勾配1:2・0、後法勾配1:2・0
▽取水施設=取水施設工2基、〔緊急放流孔兼用〕斜樋1(スライドバルブφ300×1孔)、底樋1(スライドゲート〔800×800〕φ800×L21・7b)、〔取水孔〕斜樋2(スライドバルブφ200×1孔)、底樋2(φ300×L23・0b)
▽洪水吐=洪水吐工1基、越流堰式(B6・4b×1(流入部のみ改修))
提供:滋賀産業新聞