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北海道建設新聞社
2026/07/27

【北海道】IHGホテルズ&リゾーツが道内でホテル出店を加速

 英国のIHGホテルズ&リゾーツは、道内でのホテル出店を加速している。直近2年間で4カ所目となる「ホリデイ・インエクスプレス札幌すすきの」を17日に開業する。次世代半導体ビジネスの拡大や新千歳空港−羽田空港間の発着便数の多さにポテンシャルを見いだす。最高級ホテル「インターコンチネンタル札幌」を含め高い稼働率を維持していて、インバウンドをはじめとする宿泊需要を取り込む考えだ。
 ■直近2年で4カ所開業
 新ホテルは、星野リゾートが運営していた札幌市中央区南5条西6丁目14の1のホテルを大規模改装してリブランド。ターゲットは、ビジネスからレジャーまでと幅広い。大阪に続く国内2カ所目で、2−14階に全223室の客室を配置。シンプルな旅をコンセプトとしつつ、くつろげる客室や無料の朝食を手頃な価格帯で提供する。
 小竹聖一総支配人は「フィットネスセンターやコインランドリーをそろえ、バンクベッドルーム(2段ベッドがある部屋)も用意した」と特徴を話す。
 ■インバウンド需要
 同社は100カ国以上に21ブランド、7014カ所のホテルを展開。IHGワンリワーズ会員は全世界で1億6000万人に上る。このうち、道内では5ブランド8軒を出店。07年のANAクラウンプラザホテル3軒を皮切りに本道進出を果たしている。
 しかし、14年にオープンした「ANAホリデイ・イン札幌すすき」を最後に、道内での新規開業は約10年間なかった。その後、インバウンド需要などの高まりをビジネスチャンスと捉え、24年から新規ホテル開業に向けて動き出した。
 ■高稼働率を維持
 札幌市内では富裕層がメインターゲットとなるラグジュアリーホテルが浸透しつつある。25年10月開業の「インターコンチネンタル札幌」は、宿泊客の7割をインバウンドが占める。全149室の客室は、42−160uの広々とした空間で、上質なベッドや内装、眺望を提供する。
 日本人にとっては高価格帯だが、円安の影響で国外からのビジネスマンや観光客の目には割安に映る。平均滞在日数は2・7日で、ニセコのスキーリゾートに向かう前やビジネスを目的に利用。スイートルームの稼働率は50%以上と高水準を維持する。
 ベンジャミン・ライトゲップポートフォリオ総支配人は「道内のラグジュアリーホテル需要の高さが稼働率に表れている。さらに札幌市内で高級ホテルが増えても良い」と期待を寄せる。
 ■さらに「人呼ぶ」
 道内で高級ホテルを展開し、富裕層の旺盛な消費を取り込めれば、地域経済にも好循環をもたらす。IHGホテルズ&リゾーツ日本&マイクロネシアマネージングディレクター兼IHG・ANA・ホテルズグループジャパンCEOのアビジェイ・サンディリア氏は「IHGのネットワークを生かし、インバウンドを意識したマーケティングで人を呼び込みたい」と意気込み、海沿いへのホテル展開に意欲を示した。