金沢市は、野町1丁目地内「旧森紙店改修工事(建築工事)」、「同改修工事(設備工事)」(ともに制約付き一般競争入札案件)について、今年度第2四半期中の入札公告を目指している。
市指定保存建造物「旧森紙店」(野町1丁目2番34号)は江戸時代末期に建てられ、市街地において唯一、「石置き板葺き屋根」が残る貴重な建造物。主屋はW造2階建て石置き板葺き屋根、土蔵は土蔵造2階建て瓦屋根で、総延べ床面積330・86平方メートル。市では今年度から2カ年継続で、文化財的価値の保存に加え、文化芸術的な活用に向けた改修整備を推し進めていく。工期は420日間を見込む。
建物内には、伝統的空間を体感(金澤町家と伝統技法の体感など)できるよう、2階に石置き板葺き屋根の見学スペースや木羽板の展示空間を設けるほか、主座敷などの空間は伝統技法で改修を施し、文化芸術・地域活動の場(展示やワークショップなど)として活用する。1階のミセ(旧店舗)、土間の一角に小上がりなど設け、誰でも気軽に立ち寄れる情報発信・休憩スペースとなる。
開館時期は2028年4月を予定している。
今年度当初予算に旧森紙店保存活用事業費1億7650万円(うち現計5250万円、債務負担1億2400万円)が盛り込まれ、建築・設備工事費、工事監理業務委託料、建築基準法適用除外支援業務委託料などに充てる。
実施設計は金沢計画研究所(建築)、中島設備事務所(設備)がそれぞれ担当した。