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滋賀産業新聞
2026/08/05

【滋賀】滋賀県 県下計画の未発注トンネル築造

 県下で計画されている主な道路トンネル築造工事のうち未発注となっているのは、滋賀県が事業主体となる「国道421号相谷第2トンネル」、「国道307号長野バイパストンネル」など―。また近畿地方整備局が事業主体となる「国道365号栃ノ木道路トンネル」―など。
 滋賀県では現在、工事に取り掛かっている杉本余呉線のトンネル築造(竹中土木・TSUCHIYA・高島鉱建JV)に予算を集中させる関係もあり、この完了後(予定工期2028年11月7日)に、他のトンネル工事の発注が行われる模様で、早いものは相谷第2トンネルとなりそう。

 未発注の主なトンネルの概要は次の通り(トンネル名称はいずれも仮称)。

 【国道421号相谷第2トンネル】
 県東近江土木事務所は、東近江市永源寺地域で進めている国道421号補助道路整備事業の愛知川下流部「相谷工区」で「相谷第2トンネル(L460b)」を計画している。
 「相谷工区」については、拡幅工区の未着工区間の整備を進めるとともに、予定するバイパス区間の「相谷第2トンネル(L460b)」の詳細設計業務(担当=ニュージェック)を23年度末に完了。トンネル設計のクロスチェック(検証)を行ない、あと少しで工事を発注できる段階。
 同事業は、国直轄で施工された東近江市と三重県いなべ市を結ぶ「石榑(いしぐれ)トンネル」(延長4157b、2011年3月26日開通)から滋賀県側の道路整備を県で進めているもの。

 【国道307号長野バイパストンネル】
 甲賀市信楽町牧から柞原を結ぶ事業延長6・8qの長野バイパスうち、勅旨駅北西の丘陵地に計画されている。トンネル延長は約800b。概略設計は完了している。

 【佐生今線トンネル】
 県東近江土木事務所は、県湖東土木事務所が進める神郷彦根線の愛知川橋梁のその先線となる佐生今線道路改築事業(神郷・川並工区)を計画し、コンサルタント業務を推進している。今のところ、着工時期は見通せないが、道路ネットワーク上、重要となる道路となる。
 県湖東土木事務所が進める国庫補助道路改築事業「神郷彦根線」は、東近江市神郷町(県道佐生今線)から愛荘町川原・長野(県道愛知川彦根線)間、施工延長約2qの整備。
 神郷彦根線は、今のところ神郷町地先で佐生今線の現道と接続する予定だが、同路線が狭隘なため佐生今線の付け替えを計画。五個荘河曲町他地先までの区間で、和田山を越えるトンネル築造(延長326b)を含む新たな道路を築造する。そして、県道栗見八日市線と交差し、現東近江市道に接続、五個荘川並町までを現道拡幅する考え。トンネル築造に係る設計は、入札公告済で7日に決定の予定。

 【国道365号栃ノ木道路トンネル】
 福井県南越前町(今庄)と滋賀県長浜市(余呉町柳ケ瀬)を結ぶ国道365号において、栃ノ木峠を越える現道が豪雪地帯のため冬は5ヵ月にわたり通行止めとなることから、この区間約2900bのバイパスを建設。途中、2542bをトンネルで貫くことで、走りやすく自然災害や雪に強い道路とする。
 栃ノ木峠道路の計画ルートは、地質が脆弱で技術的な課題が多く、難工事が想定されたため、2024年度、国が直轄による権限代行の実施を行うための調査を実施。「地山状況に応じた迅速な技術的判断や高度な技術力を活用することにより事業実施が可能となる」と結論付けられ、事業化となった。
 事業の所管は、国土交通省近畿地方整備局福井河川国道事務所。
 事業費は200億円。なお、着工や開通時期は未定。道路全体の予備設計は、エイト日本技術開発が担当。

 【大戸川ダム上田上桐生町地区トンネル】
 ダムサイト右岸側の天端にアクセスするための工事用道路を整備する計画があり、そのアクセス道路の案として、山側の地形や既存の県道などとの関係から「トンネル・橋梁を組み合わせたルート」が検討されている。詳細設計他業務は、オリエンタルコンサルタンツが担当。業務は、大戸川ダム右岸天端工事用道路におけるトンネル及び終点付近道路等の詳細設計。トンネル延長は明らかにされていない。

 【国道161号小松拡幅13工区トンネル】
 近畿地整が事業主体となる161号小松拡幅は、大津市北小松から高島市勝野に至る全長6・5qで、1970年(昭和45年)に事業化。161号に並行する江若進鉄道敷を事業用地として取得し歩道等を整備する形で工事着手。その後、都市計画決定を経て全長6・5qのうち高島市勝野から高島市鵜川までの1qを1974年(昭和49年)12月に4車線で開通している。
 小松拡幅のうち、13工区は高島市鵜川から北部分の4・3qが対象。白髭神社を超えた部分で計画されている湖岸側への張出す形での埋め立てを湖岸の景観保全や、増加する観光客の通行安全確保が課題となっていることから取りやめ、山側に新たなバイパスを建設することで対応することとし、近畿地整による環境影響評価業務が進められていた。
 評価書によると、13工区では4車線道路を山側に作ることから▽平面構造=上下とも0・3q▽盛土構造=上下とも0・7q▽切土構造=上下とも0・03q▽橋梁構造=上り1・8q、下り1・9q▽トンネル構造=上下とも1・5q―となる。
 このうち、上下で約3qとなるトンネル工は準備工、掘削工、支保工、覆工、舗装工、トンネル設備工。
 なお、環境影響評価に係るコンサルはオリエンタルコンサルタンツ、綜合技術コンサルタント、日本工営が担当。

 【国道8号彦根〜東近江バイパス計画トンネル】
 近畿地方整備局が事業者となる「国道8号彦根〜東近江バイパス計画・仮称」。ルートは彦根市佐和山町から多賀、甲良、豊郷、愛荘の4町と東近江市を通り、近江八幡市安土町までの延長約23・6q。標準幅員は約21b(片側3・5bの歩道×2車線+3・5bの車道×4車線)。
 道路の主な工事区分は、土工部(平面部および盛土部)が上り下り合せて約28・7q、土工部(切土部)が上り下り合わせて約1・1q。橋梁部・高架部が上り・下り合わせて約5・6q、トンネル部が上り下り合わせて約11・8q。
 主な工事で想定される工種は▽土工の平面部・盛土部で準備工、擁壁工、道路土工(盛土工)、法面工、舗装工。▽土工の切土部で準備工、掘削工、法面工、舗装工。▽橋梁部・高架部で準備工、基礎杭工、掘削工、土留工、橋台・橋脚工、橋桁架設工、床版工、舗装工。トンネル部で準備工、掘削工、支保工、覆工、舗装工、トンネル設備工。
 施工にあたっては、工事施工ヤード及び工事用道路は極力、対象工事の区域内を利用。
 全体の工事は、着工から概ね16年を予定している。

提供:滋賀産業新聞