横浜市資源循環局は、旧栄工場の跡地約15万平方bの利活用を検討している。土地の現状を把握するため、本年度は地歴調査の他、民間事業者へのヒアリングなどを通じた基礎的な要件整理、アスベスト調査を実施。2027年度以降に土壌調査も委託する予定だ。これらの結果も踏まえて、今後利活用の方向性を探りたい考え。
旧栄工場(栄区上郷町1570ノ1)は、05年度に廃止した元ごみ焼却施設。周辺の緑地を含めた約14万8613平方bの敷地に、工場棟や収集事務所、旧要員宿舎(職員向けの宿舎)などの建物が残る。
現在では、収集事務所と粗大ごみの持ち込みヤード、工場棟の一部で資源ごみを仮置きする栄ストックヤードを運用している。要員宿舎など敷地の大部分で未利用状態が続いているため、跡地の利活用を進めたい考えだ。
本年度は、地歴調査をいであ(横浜市都筑区)に委託し、土壌が汚染されている可能性があるかを確認する。履行期限は12月15日まで。
この他、入札手続き中の基礎調査と、本年度中に発注するアスベスト調査も実施。利活用に向けて跡地の基本的な情報をまとめ、方向性を検討するに当たっての大まかな筋道を立てる。
ごみ処理や資源循環に関する施設、防災機能を持つ施設、市民が利用できる施設などの他、民間への貸し付けや売却といったさまざまな角度から利活用の可能性を模索する方針。
運転当時の工場棟の規模は、鉄筋コンクリート一部鉄骨造地下3階地上5階建て延べ約2万2407平方b。吹き抜けにした建物内部にごみピットやクレーン、焼却炉などの設備があったが、現在は撤去済み。竣工は1976年度。
2001年度に運転を停止し、当初はその後にリニューアルを実施する予定だった。ごみの排出量の削減を目指す「横浜G30プラン」が進展し、ごみが減量したことからリニューアルを取りやめ、05年度に正式に工場を廃止した。
工場を廃止する際、耐震補強の代わりに工場棟の上屋を一部解体して荷重を減らし、新たに屋根をかぶせる工事を実施している。
収集事務所は鉄筋コンクリート造2階建て延べ約2200平方b、要員宿舎は鉄筋コンクリート造4階建て延べ約1461平方b。
提供:建通新聞社