トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建設経済新聞社
2026/08/21

【京都】府立総合資料館跡地活用など北山エリアのまちづくり 全体調和のあり方検討で会議

 令和7年12月開催の京都府と京都市の府市トップミーティングで「北山エリアのまちづくりについて、地域や専門家らの意見を広く聴く会議体を設置することに合意」したことを受け、京都府は、北山エリア全体調和意見聴取会議を設置。8月20日に初会合を開いた。
 意見聴取会議は、「憩いの緑と躍動するまちが融合した文化創造の森の創出」を基本理念として、これまで実施した「旧総合資料館跡地等活用」「植物園整備検討及び共同体育館整備等」の北山エリア各施設における意見聴取等の経過を踏まえ、北山エリアの全体調和等について整理を行うため、地域関係者や有識者から幅広く意見聴取するにあたり、新たに設置した。
 北山エリアについては、西は賀茂川、北は北山通、東は下鴨中通、南は京都府立大学の南側境界に囲まれている範囲(府有地全体面積約38f)と位置付ける。
 府は、旧総合資料館跡地に舞台芸術や視覚芸術の拠点施設を整備することを検討している。令和7年10月からは跡地の暫定的な活用として、官民連携事業で公園型複合施設(住宅展示場など)を整備した。
 また、府立大学の下鴨キャンパスでは、第1体育館兼講堂の建替え等と併せて、京都府立医科大学の3キャンパス(下鴨、河原町、花園)に散在するスポーツ施設機能を下鴨に集約する計画を進めている。これに加え、講義室を核とした府立大諸室・京都府等の行政機能をも将来にわたり受入れ可能とする「多機能講義棟」を合築整備し、コスト縮減を図る計画。
 意見聴取会議で府は「北山エリアに立地する各施設の役割・機能を高めながら、相互に連携させることで、魅力あふれた交流エリアになることを目指しており、これまで専門家や地域住民をはじめ、多くの府民の意見を聴きながら、ハード・ソフト施策を検討、推進してきた。一方で北山エリアの魅力をさらに高めていくためには、個々の施設のあり方だけではなく、エリア全体の調和や、まちとの一体的な発展という視点が不可欠であると認識しており、府市トップミーティングで北山エリアのまちづくりについて会議体を設置し検討を進めていくこととした」「(京都市の)京都コンサートホールの大規模改修を機に、府市協調の取組を一層進化させるとともに、北山エリアを文化創造の森として創出していくにあたり、忌憚のないご意見をいただきたい」と述べた。
 府が北山エリアを再整備する中で、京都市は、府立総合資料館跡地南側の京都コンサートホールの大規模改修を計画。意見聴取会議で市は「京都コンサートホール魅力向上方針に掲げた継承・発展、創出・拡張、創造をキーワードに改修の方針となる基本設計を行った。その上で現在は工事に向けた詳細を詰めていく実施設計を行っている。今後のスケジュールは、現時点での想定になるが、令和11年9月頃に一旦閉館し、工事に入り、令和13年度末頃、14年の年明け頃のリニューアルオープンを目指している」と報告した。
 意見聴取会議で委員からは「たくさんの人が集まるような形になるといい」「新しい人の流れができればいい」「プロセスプランが大事。いかにエリアマネジメントしていくかが大事」「調和を取りながら進めてほしい。訪れた人が音楽、文化、自然などから、感性を刺激されて、自分の可能性が広がっていくという、そういう場所になればいい。防災の視点も入れてほしい」などの意見が出た。
 今後は、秋頃と令和9年春頃に意見聴取会議を開催、これまでの議論を踏まえた総括を行う。