県湖東農業農村田園振興事務所田園振興課は、多賀町木曽地先にある2池の耐震化整備事業を計画、来年度から1池ずつ改修工事を進め30年度までの事業完了を目指していく方針だ。
対象は、「昭和池」「昭蓮寺池」の2池。現段階では、27年度にどちらかの池の改修工事を先行して発注し、工期約2ヵ年で完成させた後、29年度にもう1池分を発注し、同じく工期2ヵ年で工事に取組み、全体完了を目指していく。整備順については調整中。
なお、実施設計業務は日本工営滋賀事務所(大津市)が、土質調査業務は関西技研(甲賀市)がそれぞれ担当している。
同地先には、木曽池・昭和池・昭蓮寺池―の3池があり、過年度に実施した耐震診断(担当=パスコ滋賀支店)で、木曽池を除く前述の2池の耐震化が必要と判断したことから今回事業化した。
木曽池は、昭和初期に谷をせき止め築造され、豊富な貯水量と自然環境で農業用水や動植物の生育環境の役割を担う。築造後100年を迎えた近年施設の老朽化がみられ、耐用能力を超える大雨や大規模地震が発生した場合、堤防が決壊し下流に大量の水が短時間で至る可能性が「多賀町ため池ハザードマップ」において指摘されている。過年度、池の下流に県の砂防ダムが整備され想定被害は小さくなったが、池の下流域は名神高速道路や国道306号、工場や宅地があり、依然懸念されている。
提供:滋賀産業新聞