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建設経済新聞社
2009/05/11

久世梅津北野線桂川橋梁事業 新橋梁はL250mW25m 21年度中にも事業認可取得か

京都市都市計画地図より
 京都市建設局は、都市計画道路久世梅津北野線(桂川橋梁)事業を進めている(図参照)。現在、桂川左岸(図:北側)に建設する構造物に沿った側道設置に係る都市計画変更の手続きを進めており、順調にいけば、21年度中にも都市計画変更を行い、事業認可取得の運びとなりそうだ。21年度当初予算には、すでに用地測量費として、200万円が計上されている。
 T・V・49久世梅津北野線(桂川街道)は、昭和47年に都市計画決定された。国道171号から北野白梅町に至るL約9・7q、W25mの道路で、これまで北の太秦上桂線(上野橋通)と南の国道171号の約3・8qの区間が供用されている。
 同事業は、現在、慢性化している上野橋の交通渋滞を解消し、地域内の安全で円滑な通行を確保し、生活の利便性の向上に寄与しようとするため、現行の北端(西京区桂上野西町)から桂川を渡り、四条通(右京区梅津北町)へ連絡するL約880mの道路を築造するもの。
 すでに中央復建コンサルタンツが実施した予備設計によると、道路幅員はW25m(歩道4・5m×2、車道6・5m×2、中央分離帯2m)。桂川を渡河する橋梁はL約250m(W25・8m)とする模様。橋台部分は、現況の堤防に5・5mを盛土することで、高低差を解消し、スロープ状に下る高架部を築造する模様。
 今回、都市計画変更手続きを進める側道は、左岸側(右京区側)で、スロープ周辺に居住する住民らの生活道として、スロープが地盤面に接する僧下野町通から構造物の両側に約150m(W6・0m)の側道を新設する。
 また久世梅津北野線の整備に伴い、左岸堤防上を通る左岸堤防道路と久世梅津北野線を平面交差させることで予想される交通量の増加に対応するため、交差点部分に右折レーンを設置するほか、左岸堤防道路を上野橋から上流に向かって、約650mの区間を拡幅する。
 また、河川管理者が洪水などの緊急時に久世梅津北野線を速やかに横断できない状況が考えられるため、平面交差点とは別にスロープ状の構造物を潜り抜けるW4mの河川管理用通路の設置を予定している。