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建通新聞社(静岡)
2009/05/13

【静岡】県=東名焼津〜吉田IC間新設IC、長大に調査検討委託

 静岡県は、東名高速道路の焼津〜吉田インターチェンジ(IC)間で設置を計画している新設ICについて、調査検討業務を長大静岡事務所(静岡市葵区)に委託した。委託期限は12月15日まで。東名上下線にスマートICへの誘導路を設ける計画で、調査ではIC構造案の採算性や費用便益比を算出する。2014年と30年時点の東名高速の交通量推計に基づき、ICの利用特性や周辺道路への影響を把握し、整備計画を固める。
 今回の調査では、中日本高速道路と連携しながらICの利用交通量を推計し、構造案(2案)の採算性を算出する。新東名が御殿場JCT以東で供用する5年後の14年時点と、新東名が全線供用する21年後の30年時点における新設ICの利用交通量や特性、周辺道路への影響などを推計し、ICの構造や規模、概算事業費などを検討する。
 また、ICの設置に伴って交通量が増加する周辺一般道の交差点について、推計交通量などを勘案して交差点改良の必要性の有無を判断する。改良が必要と判断した場合には、車線数の確保や道路幅員の拡幅など対策を提案する。
 具体的なICの設置年次は未定であるが、09年度内にも構造や事業費などの骨格を固める。さらに、周辺住民の意見を取り入れた上で、接続道路などの構造検討や候補地の絞り込みを行う。
 新設ICは、ETC(有料道路自動料金支払いシステム)専用のスマートICを設置する。サービスエリアやパーキングエリアを経由せず、東名上下線にICへの誘導路を設ける本線直結型を想定している。
 候補地は、IC相互の間隔やICとバス停の間隔などを考慮し、市道0105号に接続するA地区(焼津市上新田)、県道藤枝大井川線に接続するB地区(藤枝市大東町)、県道高洲和田線に接続するC地区(焼津市中新田)の3カ所を選定。候補地ごとに効果や接続道路の状況などを勘案し、構造や規模などを練ってきた。


提供=建通新聞 静岡支社