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建通新聞社(静岡)
2009/05/18

【静岡】県=契約ベースで8割発注目標 上半期の公共工事

 静岡県は、2009年度の建設事業費(工事費+用地費)として計上している1684億7000万円のうち、80%に当たる1347億7600万円を上半期中に発注する計画だ。景気回復に全力を尽くす観点から、当初予算分の事業費は可能な限り上半期に前倒し発注を行う。上半期発注目標率は契約ベースで設定しており、建設総事業費に占める80%の案件を対象に、9月末までに公告・入札・契約する。円滑な執行に向けて、入札後審査型の対象金額引き上げなど発注事務手続きの簡略化を講じる。
 上半期中の前倒し発注方針は、国が経済危機対策の一環として、当初予算の上半期発注率を過去最高水準の8割に設定し、最大限努力する方針を示したことを受けて、県が呼応したもの。14日、公共事業の執行状況などを協議する「公共事業施行対策連絡会議」(議長・花森憲一副知事)の中で、国と同様に80%の上半期発注目標を掲げた。部局別の発注目標金額は公表していない。
 県では、過去に82%(1999年)の上半期発注目標を掲げたことがあり、過去最高の規模には届かないものの、ここ3カ年は71%〜73・5%で推移してきた目標水準を80%にまで引き上げる。
 発注目標は上半期中の契約完了を前提としていることから、入札執行・発注事務の集中などによる混乱も予想される。このため、円滑な執行に向けて、発注事務手続きの簡略化を講じる。具体的には、入札後審査型の対象金額の引き上げ(5000万円以上から1億円以上)や、総合評価落札方式における簡易型Tの要件を緩和(ヒアリングの全面実施から必要に応じての実施)を挙げている。


建通新聞社 静岡支社