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建設経済新聞社
2009/05/19

畑野町水道未普及地域解消事業 補助内示後に実施設計委託

 亀岡市上下水道部は、市西部の畑野町の水道未普及地域解消事業について、今年度は実施設計にとりかかる。現行の上水道区域を拡張するもので、国庫補助が下り次第、実施設計を委託する構え。今年度末頃までに設計をまとめるとともに、用地交渉を並行して進め、来年度以降の工事に備える。
 畑野町には約1100世帯(約2800人)が居住しているが、開発団地の一部に専用水道はあるものの、水道は通っておらず、かねてから水道設置の要望があった。過去には簡易水道による事業化を模索したが水源が確保できず頓挫していた。19年度には国の補助制度が見直され、簡易水道の新設は、既存の給水区域からの距離など一定の要件を満たさない限り、28年度を期限に国の補助が下りなくなる。また、これまで簡易水道で水を供給していた畑野町に隣接する亀西と曽我部の両地区が今年4月から上水道区域に編入したことも加わり、市は上水道区域をさらに拡張することを決めた。
 計画給水人口は2840人で、計画1日最大給水量は1090m3/日(384g/人)。上水受水で取水量は1090m3/日。施設整備では、▽配水池8ヵ所▽加圧ポンプ所9ヵ所▽給水ポンプ所2ヵ所▽追加塩素注入設備1ヵ所▽水質視システム2ヵ所▽遠方監視システム−のほか、湯の花配水池から畑野町までの約6qについてφ200oの送水管布設など送・配水管の整備を行う予定。概算事業費は約36億円を見込む。
 計画の詳細な内容は今後委託する実施設計で固めていく。国庫補助の内示後早々に委託する意向で、国の補正予算などの動きをにらみつつ、できるだけ早期に委託したい考え。国庫補助は8月頃に内示されるとみられるが、8月内示となれば、委託は9月以降となりそうだ。

将来は東・西別院町でも

 畑野町水道未普及解消事業の事業期間は21年度から25年度末までの5ヵ年を予定。21年度中に実施設計を完了させ、並行して用地調査や買収などの準備を進めていく。畑野町で未普及解消事業を進めていき、将来的には畑野町に隣接する東別院町、西別院町でも事業化にこぎつけたい考え。
 関連するコンサル業務としては、畑野町地区上水道区域拡張の書類作成などを含む亀岡市水道整備計画等策定を20年度に実施した。担当は日新技術コンサルタント大阪事務所(大阪市淀川区)。