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建設経済新聞社
2009/07/31

【京都】梅小路の水族館整備など説明会開く 安全性に疑問視する声 「子どものため」と賛成の意見も

梅小路公園
 京都市下京区の梅小路公園内に(仮称)京都水族館の整備を進めるオリックス不動産鰍ニ(仮称)京都鉄道博物館計画を進める西日本旅客鉄道梶iJR西日本)は29日、同区の市立梅小路小学校体育館で、市のまちづくり条例に基づく住民説明会を開催。会場には、地元住民ら約450名が駆けつけた。
 23年夏以降の水族館開業を目指すオリックス不動産鰍ヘ、人工海水や排水の再利用などでCO2の排出量を従来施設型より10%以上の削減を図ることや、新江ノ島水族館で実施している「お泊りナイトツアー」などの体験学習プログラムを導入すると説明した。また27年春以降の鉄道博物館開業を目指すJR西日本は、大阪市港区にある交通科学館の機能を有したものにするとし、今後、具体的な計画を詰めていくと説明した。
 さらにオブザーバーとして参加していた京都市は、梅小路公園再整備の方向性案で示されている基本方針に基づき、シャトルバスの導入、駐車場の整備を進めるほか、七条出入口、大宮北出入口及び大宮南出入口をメイン入口とし、車の動線を七条通側に一元化する考えを説明した。
 質疑応答では、水族館に関する質問が集中し、「小学校が近く、人や車が多くなる中、子どもの安全はどう考えているのか」「災害時、広域避難場所である公園で海水が漏れるのでは」「水族館は地下水をくみ上げないか」「観光客が落としていくゴミの始末はどうするのか」など疑問の声が上がる一方、「楽しみにしている子ども達もいる」と賛成の声もあがった。
 これを受け、オリックス不動産は、「安全には最大限配慮する」「頑強な耐震設計を施す」と回答。また「上水道を考えている」とし、京都市は「地下水に頼らないことを建設の条件にする」と答えた。
 また博物館に関する質問として、「開発構想届をするタイミングが早すぎないか」とする質問に対し、JR西日本は「梅小路公園で一体となった形が望ましいと考えた」と回答した。