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建通新聞社(中部)
2009/08/20

【岐阜】共同建築設計が代表に 新多治見市民病院の基本設計プロポーザル

 8社のプロポーザルから「新多治見市民病院建設事業」の基本設計者選定を進めていた同選定委員会(谷口元委員長)は、病室や高額医療機器の配置計画で評価が高かった共同建築設計事務所(東京都新宿区)を候補者に選び、13日に古川雅典多治見市長に提言した。今後は共同建築設計事務所が多治見市内の設計事務所と共同企業体を設立し、8月中にも市民病院と基本設計業務の契約を結ぶ運びだ。2010年3月末の業務完了を目指していく。
 新多治見市民病院建設は、前畑町3ノ43にある既存病院の老朽化などにより計画した。建設地については、第1候補の西坂地区での建設の方針を09年2月に転換し、第2候補であった現在地(敷地面積8500平方b)と東側隣接地の買収(面積4500平方b、地権者約20軒)を第1候補に繰上げ、地元説明会や協議を重ねてきた。
 スケジュールによると、基本設計業務と並行して用地買収交渉を進め、すべてが取得できた段階で新病院建設を設計・施工一括の「デザインビルド方式」で10年度早期に一般競争あるいは総合評価方式により発注し、13年春の開院を目指す。建設事業費は約50億円を見込んでいる。
 新病院の計画規模は、免震構造7階建て延べ約1万8750平方b(250床)。新病院完成後に解体される既存施設は、鉄筋コンクリート造地下1階地上5階建て延べ1万1663平方b。駐車場は既存病院解体後には230台分を確保する。
 基本設計プロポーザルには共同建築設計事務所のほか、山下設計、日建設計、久米設計、日本設計、梓設計、石本建築事務所、内藤建築事務所が参加した。
 なお、多治見市民病院は10年度から指定管理者制度に移行する。5月には美濃加茂市で木沢記念病院を経営する社会医療法人厚生会(山田實紘理事長)と基本協定を結んでおり、新病院建設事業についても市と厚生会の両者で協議を行っている。