トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社四国
2009/09/06

【香川】本年度の設計外注目指す 善通寺養護学校移転

 香川県特別支援教育課は、善通寺市仙遊町に移転新築する善通寺養護学校の実施設計を2009年度中外注に向けて今後、国立病院機構善通寺病院と調整を図る。計画されている善通寺養護学校は、建て替えられる善通寺病院と連絡通路で結ぶこととしており、現在、基本設計が進められている善通寺病院の施設配置計画や敷地高低などが決まれば、同課は実施設計を外注する方針。委託費は約3000万円を予算化している。
 善通寺養護学校は現在、善通寺市善通寺町にあり、国立病院機構香川小児病院と隣接しているが、国立病院機構の再編成計画で、香川小児病院の善通寺病院との移転統合が決まったため、県は医教連携を維持することから善通寺養護学校の善通寺病院内への移転を決めた。
 当初、11年4月の開校が目指されていたが、善通寺病院の基本計画見直しにより14年度にずれ込み、実施設計委託も保留されていた。
 計画規模は、校舎棟が鉄筋コンクリート造延べ約7000平方b、体育館が鉄筋コンクリート一部鉄骨造延べ約920平方b、ほかプールと同付属棟、自転車置場など。基本設計は斎賀建築設計事務所(観音寺市)が担当した。建設用地は9000平方b程度で、埋蔵文化財調査は08年度から09年5月まで実施した。
 新施設は、生徒の交流の場となる多目的ホールを中心に管理部門、体育館、校舎を機能的に融合させる配置構成となっており、環境へ配慮し屋上緑化や太陽光発電、雨水利用などを考慮した設備を有している。見込学級数は小学部12学級、中学部10学級、高等部12学級。
 一方、香川小児病院と統合し、全面的に建て替えられる新善通寺病院の設計は山下設計(東京都中央区)で進められており、基本設計を10年1月、同年9月に実施設計が完了する。着工は10年度中、14年度の開院予定。
 新病院の規模は、670床(一般440床、重症心身障害210床、精神20床)で外来規模は一日平均1000人程度を見込んでいる。