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建通新聞社四国
2009/09/08

【愛媛】来年度に用地と一部着工へ JR松山駅周辺立体交差

 愛媛県は、JR予讃線松山駅付近の連続立体交差事業で、用地買収と一部工事への2010年度着手を目指している。予算措置などが整えば、この2月に国の認可を受けた同事業が、20年度完了に向けていよいよ本格的に動き始めることになる。
 用地買収は、車両・貨物基地を移転させるために予讃線の伊予市上野・上三谷と松前町鶴吉にまたがる地点(面積6・3f)へ整備する「車両基地・貨物駅」や、市坪駅を含む市道松山環状線交差〜石手川交差付近の1・7`区間を複線化する「行き違い線」区間のものから進める方針。
 施設整備は石手川橋梁の架け替えに必要な仮線を先行させる意向で、10年度はそれに関する工事に着手することになる見通しだ。
 この事業では、松山駅を含む2・4`区間の連続立体交差化をはじめ、車両・貨物基地の移転、行き違い線設置、北伊予駅を含む約0・5`区間の改良などを行う。事業費は約359億円。
 連続立体交差化は松山市内の美沢2丁目から、南へ竹原2丁目までの間で実施。うち愛光町から空港通1丁目までの約1880bを高さ約7bの高架構造にする。
 松山駅構内は幅32bで4番線まで設定、そのほかは幅5・5bで単線。駅を挟んで北側802b区間と南側736b区間の高架足下には、両側に幅6bの都市計画道路を整備する。
 県は09年度、当初予算に事業費1億4827万円を計上。行き違い線の設計のほか、車両基地・貨物駅に関しても造成・アクセス道路の設計や用地調査などを進めることにしている。
 さらにJRとの間では工事に関する基本協定締結に向けた協議を進めており、その中で双方の事業施行や管理に関する区分も決まることになる。