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日刊建設タイムズ社
2009/09/11

【千葉】みどり園改築で実施方針など公表/東葛中部地区総合開発事務組合 BTO方式を採用、参加表明は来年7月 

 東葛中部地区総合開発事務組合(柏市柏5−10−1、管理者・本多晃柏市長)は10日、「みどり園改築等PFI事業」の実施方針及び要求水準書案を公表した。今月30日に説明会を開き、12月に特定事業に選定する予定。参加表明書の受け付けは10年7月で、同年9月に入札及び提案書を受け付け、11月に落札者を決定する。その後、12月に仮契約を締結し、11年2月に本契約を締結する。
 事業費は来年2月の10年度第1回組合議会で債務負担行為を設定する。事業方式はBTO方式を採用した。工事は11年4月から13年12月までの3か年で実施する。維持管理・運営期間は14年4月から29年3月までを予定。アドバイザリー業務は長大(東京都中央区日本橋蛎殻町1−20−4)が担当し、同社は春木法律事務所、病院システムと連携している。
 建設場所は我孫子市中峠2310、2291番地先。敷地面積は1万8539u。管理棟や居住棟のある敷地Aが1万2781uで、作業棟、訓練棟のある敷地Bが5758u。敷地Aに本館を整備し、敷地Bにケアホームを整備する。都市計画の区域は市街化調整区域で、建ぺい率、容積率は60%/200%。
 施設規模は、障害者支援施設が生活介護100人、施設入所支援80人、短期入所5人の計185人。併設するケアホームが20人(10人2棟)。業務内容は@施設整備業務(外構、既存施設解体含む)Aみどり園・ケアホームの維持管理業務Bみどり園・ケアホームの運営業務。
 同事業は、「障害者支援施設みどり園」(我孫子市中峠2310)の民営化に伴い建て替える。施設整備では、ユニバーサルデザインの採用や小グループでの生活支援を図るためユニット型式など生活単位の小規模化に配慮する。また、長年わたり蓄積してきた地元住民との関係を踏まえ、近隣との調和がとれた景観の確保に配慮し、ケアホームについては、地域生活移行の観点から一般住宅を連想させるデザインを取り入れる。
 同園は1982年6月の開設で、敷地面積が約1万8539u。既存施設の規模はRC造平屋一部2階建て延べ5782.85u。建物は管理棟とA・B・C棟3棟の介護施設のほか、訓練棟(体育館)、作業棟、プール棟などで構成。介護施設のA・B棟は築後26年、C棟は21年が経過し老朽化している。また、居室は2−4人の相部屋中心で、1人あたりの居住面積も3.3u(新基準は9.9u)と非常に狭く、個人のプライバシーが守れない状態にある。
 このため、居住棟を中心に、管理棟、作業棟を含む施設全体で建て替えを行うことになった。既存施設の施工は上村・常磐・長谷川JVが担当。  
日刊建設タイムズ