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日刊建設タイムズ社
2009/09/29

【千葉】成田NTセンタービル解体は来年度/県企業庁 跡地は成田市が複合施設を整備

 県企業庁は、今年度で「成田ニュータウン赤坂センタービル」(成田市赤坂2−1−1)の解体工事を予定していたが、近隣への説明に時間を要したため、工事の発注を見送る方針を固めた。今年度当初で計上していた解体工事費6億円は来年度予算に繰り越す。今後、近隣との協議が整った段階で、家屋調査を実施する。工事は2010年度早々に発注し、6月ごろに着工、11年3月までに終わらせる。解体工事の実施設計は桑田建築設計事務所(千葉市美浜区幸町1−2−2)が担当。委託金額は1200万円。
 センタービルはA−C棟の3棟で構成。規模は、A棟がSRC造地下1階地上10階建て延べ約6846u、B棟がRC造地下1階地上2階建て延べ約3006u、C棟がRC造地下1階平屋建て延べ約1475u。施設は1973年3月の竣工。設計は安井建築設計事務所、施工はフジタが担当した。
 解体後の跡地については、成田市に譲渡する予定で、条件面の協議を進める。跡地の面積は約1ha。同市は昨年度、赤坂センター地区土地利用検討委員会で検討し、ニュータウン赤坂センター地区振興検討協議会の要望などを踏まえて取得することを決めた。
 同協議会からは同跡地を取得し、公共施設または官民複合施設の整備が提案されていた。このため、市では市民が利用しやすい複合施設を整備する方針。
 同センターに隣接し、西口大通りを隔てた反対側には、市の図書館と中央公民館(ともに赤坂1−1−3)があるが、両施設とも老朽化している。このため、跡地利用では図書館、公民館の建て替えも踏まえて導入機能を検討していく。
 図書館は1984年3月の竣工。規模はRC造(一部S造)2階建て延べ約5179u。蔵書数は62万冊。設計は石本建築事務所(東京都千代田区九段南4−6−12)が担当。施工は建築がフジタ・平山建設JV、電気設備が六三電器。中央公民館は1979年3月の竣工で、RC造2階建て延べ約2578u。 
 同庁は、2012年度までに土地造成整備事業を収束させる計画で、用地の売却などを進めている。同センターの解体・売却もこの一環として実施する。
  提供:日刊建設タイムズ