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北海道建設新聞社
2009/09/29

【北海道】さわやか倶楽部が道内進出−東神楽に老人ホーム

 九州を拠点に高齢者施設を運営している、さわやか倶楽部(北九州市小倉北区熊本2の10の10、内山文治社長)は、道内初進出となる東神楽町内の介護付き有料老人ホーム「仮称さわやかひがしかぐら館」を、2010年7月にも開設する。竹村義明専務は「高齢者施設の枠があればグループホームやショートステイも兼ね備えながら、旭川や札幌などにドミナント(集中開設)で展開していきたい」と、道内でのさらなる新規開設に意欲を見せている。
 04年設立の同社は、不動産事業を柱に飲食店なども経営するウチヤマグループの高齢者福祉部門を担い、九州や東北で有料老人ホーム25施設やデイサービスセンター16施設など計2414床の施設を運営している。
 同グループには、社会福祉法人のさわやか会(山口県)と八健会(福岡県)があり、有料老人ホームをはじめ、ケアハウスや保育所、救護施設などの運営をしている。今回は、コンサルタントの都市計画(旭川)から企画・提案を受け、東神楽町内での新規開設を決めた。
 入居者から一時金や敷金を取らないのが同社の基本システム。九州の施設では、月々10―15万円の費用でサービス提供し、中―低所得の高齢者が幅広く入居できる仕組みだ。また「生きるから暮らすへ」をテーマに、高齢者が生きがいを持てる施設運営を進めている。
 東神楽町北1東2の350の38に新設する施設の規模はRC一部S造、4階、延べ5511m²。100床で入居者は、要介護認定者と自立の混合型となる。
 土地開発のプランニングなどはアーバンデザイン、開発は石山組、建築設計は司設計がそれぞれ担当し、建築工事は主体、設備一括して中山組で近く着工。10年7月1日の開設を目指す。
 土地購入なども含めた総事業費は約10億円。新たな職員配置は45人で、大半を現地採用とし、地域の雇用や食材の地産地消に配慮する。
 「共有スペースは、入居者が楽しみや生きがいを演出し、リハビリなどをする空間としたい」(竹村専務)との方針から、1人当たりの占用居住部分は平均18―20m²だが、共有スペースを同30m²と広く確保する。
 自然採光に配慮した施設とし、一部で床暖房も導入。1階部分を地域に開放してカルチャーセンターなどに活用してもらうことで、住民と高齢者が触れ合う機会をつくる。
 同グループは、認知度の向上、食材物流コストや販売費・一般管理費の効率化を図るドミナント展開を進めている。竹村専務は「旭川や札幌を含め、地域にこだわらず、ニーズがあるところに展開していきたい。私どもの高齢者サービスは道内でも喜んでもらえると確信している。グループ傘下企業のボナーでは、ビルイン、ロードサイドとさまざまなパターンで居酒屋系店舗とカラオケ店の計95店も経営している。今後は、飲食関係店舗も道内で展開できればと考えている」と話している。