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日刊建設タイムズ社
2009/10/06

【千葉】高津調理場でPFI可能性調査/八千代市 9月補正に調査費、今月中旬に指名

 八千代市教育委員会は、高津調理場整備事業でPFI可能性調査を実施する。9月補正予算に調査委託費294万円を計上した。今月中旬以降に指名競争入札により委託する。今年度で整備手法を決定するとともに用地調査などを実施し、11年度の着工を目指す。工事は11−12年度の2か年で実施し、13年度に施設を稼働させる方針。
 同市の給食センターは、高津調理場のほか、村上調理場、村上第二調理場がある。このうち高津調理場は、築年数が最も古く早急な対応が必要で、市の第3次総合計画の第4期実施計画に位置付けられた。また、現在の調理業務委託契約が12年度で切れるため、13年度の稼働を目標に準備を進める。
 既存の高津調理場の所在地は高津738−5。移転場所は新川の西岸を予定。施設整備では、衛生管理機能を高めるため、ドライシステムを採用し、併せて耐震性の高い施設を整備する。
 同調理場は小学校6校と中学校3校に給食を提供している。今年度の年間給食数は84万6645食を見込む。整備手法については、副市長を委員長とする「PFI事業推進会議」を開催し、その中でPFI導入可能性調査を実施することになった。
 このほか、村上調理場、村上第二調理場の再配置については、高津調理場の新施設稼働後に検討する。両調理場の再配置場所は新川の東岸を予定。新川の両岸にセンターを配置することで、災害発生時にセンター炊き出し施設として有効活用が可能となる。
 同市の「八千代市学校給食センター運営委員会」は、昨年度で給食センター再配置の基本的な考え方をまとめた。それによると、機能面では@見学や観察による、食材納入から調理、配送の仕組みの学習ができる施設A従事者や生産者とのふれあい体験やランチルームでの喫食ができる施設B食文化など、専門家から学べる料理教室の実施C食物アレルギー対応食の調理施設や日本の食文化に適した献立に対応できる施設−の4項目を目標に挙げた。
 また村上調理場と村上第二調理場は、所在地がともに上高野1731−1地先。村上調理場は小学校5校と中学校4校、村上第二調理場は小学校6校と中学校4校にそれぞれ給食を提供。今年度の年間給食数は村上調理場が84万4796食、村上第二調理場が81万4891食を予定。このほか、5校が自校調理方式で行っているが、順次、給食センター方式へ移行させる。

提供:日刊建設タイムズ