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建通新聞社(静岡)
2009/10/09

【静岡】静岡市グリーンニューディール基金、3カ年で3億円

 静岡市は、仮称・静岡市グリーンニューディール基金に、環境省から2009〜11年の3カ年分として2億9700万円の配分を受け、「たてものまるごと省エネ化」促進事業などを実施する方針。
 これは、環境省が環境問題の解決と緊急経済対策のため、09年度の5月補正予算で「地域グリーンニューディール基金」を創設し、8月に都道府県と政令指定都市の配分額を決定した。市では「たてものまるごと省エネ化」促進事業など、同基金の目的に沿う事業計画書を作成し、審査を受けて温暖化対策関係事業に約2億8000万円、廃棄物対策関係事業に約1000万円の内示を受けた。市は9月議会でグリーンニューディール基金を創設し、事業を推進していく考え。
 計画によると「たてものまるごと省エネ化」促進事業は、民間事業者と一般家庭を対象に、省エネ機器の導入に対して補助を行うもの。補助内容については、どこまでを対象とするか今後検討し決めていく予定で、民間事業者には太陽光発電システムとLED照明をセットで導入した場合。一般家庭では、高効率給湯器などとLED照明や断熱材、複層ガラスなどを組み合わせて導入した場合などが考えられている。事業については、早ければ12月〜1月ごろにも実施したいとしている。
 このほか市が計画している事業メニューは、@公共施設の省エネ化として、静岡病院の空調設備改修と高効率照明を図るA中山間地域に木質バイオます利活用設備の設置B微量PCB汚染廃電気機器等把握支援−などを行う予定。
 地球温暖化対策などの国全体として重要な環境問題を解決するに当たり、地域の取り組みが不可欠となっている。地域グリーンニューディール基金事業は、各種法令などに基づいて地方公共団体に対し、地球温暖化対策推進法に基づく地方公共団体実行計画や、廃棄物処理法に基づく都道府県廃棄物処理計画および一般廃棄物処理計画など、さまざまなな計画の策定と取り組みの推進が規定されている。こうした取り組みを地域が確実に実施し、当面の雇用創出と中長期的に持続可能な地域経済社会の構築につなげることを目的として、国が集中的に財政支援を行う。都道府県と政令指定都市は3年間のうちに基金を取り崩して対象となる事業に活用できる。
 事業の実施方法は、事業を実施する地方公共団体や民間事業者等を支援するための財源として、環境省が補助金を交付し、既存の地域環境保全基金を積み増す(既存の基金の中に別勘定を設ける)。既存の基金が無い都道府県・指定都市には新たに基金を設置する。基金の有効期間は3年間。
 基金の対象となる事業は次の通り。
【地球温暖化対策に係る地方公共団体実行計画関係事業】
 ▽公共施設省エネ・グリーン化推進事業▽民間施設省エネ・グリーン化推進事業▽地域環境整備支援事業▽廃棄物由来再生可能エネルギー利用促進事業
【都道府県廃棄物処理計画および一般廃棄物処理計画関係事業】
 ▽アスベスト廃棄物処理施設整備事業▽不法投棄・散乱ごみ監視等事業▽不法投棄残存事案支障状況等調査事業 
【PCB廃棄物処理計画および一般廃棄物処理計画関係事業】
 ▽微量PCB汚染廃電気機器等把握支援事業▽微量PCB廃棄物処理施設整備事業
 このほかに海岸漂着物地域対策推進事業がある。

(提供/建通新聞社静岡支社)
http://www.kentsu.co.jp/shizuoka/index.html?relogin