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建通新聞社(静岡)
2009/10/16

【静岡】県=事業仕分け 建設部関連で11事業

   静岡県は、10月31日から3日間で実施する事業再評価「事業仕分け」の対象事業を選定した。建設部関連では「沼津駅付近鉄道高架事業」や「港湾維持管理費」など11事業・総額36億1588万円を盛り込んだ。このほかにも、総務部の「コミュニティ施設整備費助成」や企画部の「鉄道駅ユニバーサルデザイン施設整備事業費助成」、県民部の「木造住宅耐震補強費助成」などの助成事業が対象となった。事業費が1億円を上回り、すでに複数年で進めている事業が主な対象であるため、事業仕分けで2010年度以降の実施方針がどのように判断されるのかが注目される。

 事業仕分けとは、事業の在り方などを外部の専門家や一般公募した県民(仕分け人)27人が議論し、評価を行うもの。川勝平太知事がマニフェスト(選挙公約)の中に掲げていた。
 現在、県が進めている事業について、第三者の視点から事業の必要性や実施主体など事業本来の在り方を公開の場で議論。事業ごとに「不要」「民間が実施すべき」「国が実施すべき」「市町が実施すべき」「民間能力を活用(アウトソーシングなど)」「県で行うが改善が必要」「現行どおり継続して実施」 などの区分で評価する。
 今回、対象事業に選定したのは12部局・101事業で、総額531億3009万円。県の一般財源の割合が大きい事業や、開始から10年以上が経過している補助金などの事業を各部局が提出した。産業部が23事業と最も多く、次いで教育委員会(15事業)、県民部(14事業)、厚生部(13事業)と続く。
 建設部関連では、沼津駅付近鉄道高架事業(4億3700万円)、港湾維持管理費(6億2514万円)、東部地域都市拠点総合整備事業推進費(2879万円)、生活排水改善対策推進事業費助成(2億1000万円)、県単独漁港整備事業費助成(3億5464万円)、森の力再生事業費(10億1100万円)などが対象となった。
 10月31日、11月1日、2日で事業仕分けを実施。仕分けした結果は11月上旬に公表する予定で、10年度の予算編成に反映させる考えだ。

建通新聞社 静岡支社