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建通新聞社四国
2009/10/27

【香川】整備率5割超す 県下の海岸線約50`の高潮対策

 2004年発生の高潮被害を受けて香川県と各市町が、05年度から概ね10年間で護岸嵩上げなどを整備しようとする海岸線約50`の整備率が、5割を超えたことが明らかとなった(09年3月末現在)。管理者別では県施設が66%、市町施設が28%と進捗差はあるものの4年間での5割超えは、防災機能強化への強い取り組みが伺える。50`の内訳は県管理施設が約30`、市町管理施設が約20`で事業費は約280億円が見込まれている。
 海岸線の整備計画は、06年3月に取りまとめた津波・高潮対策整備推進アクションプログラムに基づき、優先度などを決め進めており、整備が必要とされている海岸線150`のうち50`を14年度までの概ね10年間で整備、残る100`を概ね20〜30年で整備する目標を立てている。総事業費は約800億円と試算している。整備手法は護岸の嵩上げ工や胸壁の設置。
 護岸などの管理者別では県管理施設が約30`に対して20`の整備が完了し、整備率は66%。市町管理の施設は20`に対して5・7`の整備で28%となっており、県管理施設が整備先行している。
 地区別の整備状況は多度津町が整備必要延長1`に対して90%と最も進んでおり、次いでさぬき市(整備必要延長3・6`)が78%、高松市(同21・7`)が62%となっている。逆に整備が遅れているのが直島町(同1・9`)の8%、東かがわ市(同2・4`)の10%。
 護岸などの管理者別では県管理施設で、丸亀市(整備必要延長0・2`)と坂出市(同1・3`)が完了、さぬき市(同2・5`)が92%、多度津町(同0・9`)が89%、高松市(同17・4`)が71%、小豆島町(同69%)となっている。
 市町管理施設では多度津町(同0・2`)が整備完了しているほか、三豊市(同0・8`)が51%、さぬき市が(同1・2`)が50%の進捗状況となっている。