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建通新聞社四国
2009/11/13

【愛媛】新企画と鳳で設計 東予工業など県立2高校本館新築

 愛媛県は、県立学校施設の耐震化事業で、東予高校(西条市周布)と八幡浜工業高校(八幡浜市古町)の本館新築実施設計に着手した。業務は東予高校を新企画設計(松山市)、八幡浜工業高校を鳳建築設計事務所(同)に委託、いずれも2010年3月18日までに完了させる予定。工事は、順調なら10年度に本格化する見通しだ。
 東予高校の新本館は、計画規模が鉄筋コンクリート造4階建て延べ3900平方b。既存の第2教棟(同造3階建て延べ2440平方b)を解体して跡地に建設する。新本館が完成後には、現本館(同造3階建て延べ2320平方)bも解体する。
 内部には12の教室をはじめ職員室、図書室、各種の特別教室や実習室などを配置。それぞれ近年に建設された県立学校施設と同様に、床や腰壁、間仕切りなどに可能な限り県内産の木材を活用して仕上げることになる。
 一方の八幡浜工業高校の新本館は計画規模が同造4階建て延べ3386平方b。既存の特別教棟(同造3階建て延べ2844平方b)を解体して跡地に建設する。新本館が完成後には、現本館(同造3階建て延べ2362平方b)も解体する。
 内部には9つの教室をはじめ、東予高校と同様に職員室や図書室、特別教室、実習室などを置き、木材を活用して仕上げる予定。
 今回委託するそれぞれの業務には、本館建設のほか、既存施設の解体などに係る設計も含む。地質調査は、東予高校をサンコー設計(今治市)、八幡浜工業高校を共立工営(松山市)が担当している。
 県は両校の本館新築を、当初は10年度以降に実施する予定だったが、国の補正予算に基づく地域活性化・経済危機対策臨時交付金の充当を見込んで前倒しすることにした。
 県立学校施設耐震化事業では一般会計予算の9月補正として、これら2棟の新築の工事費をはじめ、今治工業高校と南宇和高校の普通・特別教棟新築設計費、さらに土居高校普通教棟、新居浜商業高校本館、大洲農業高校本館、川之石高校特別教棟、みなら特別支援学校本館、しげのぶ特別支援学校普通教棟、西条高校体育館、吉田高校体育館、宇和島東高校体育館の補強工事費として26億3246万円を計上した。
 県内の県立学校施設耐震化率は4月1日現在、高校が45・9%(全国平均67・8%)で全国46位、特別支援学校が33・3%(同82・8%)で同47位。県は今回の改築を含めて対策工事を精力的に進めることにより、これらを10年度末までに50%へと引き上げたい考えでいる。