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建通新聞社(岡山)
2009/11/20

 【岡山】3案示す岡山総合医療センターの建設候補地

 第4回岡山大学・岡山市保健医療連携に関する委員会が17日に岡山市役所で開かれ(=写真)、市民病院に代わり、岡山大学と岡山市が連携して救急医療(岡山ER)と保健・医療・福祉連携機能を持たせた(仮称)岡山総合医療センターの建設候補地として、(A)天瀬地内での現地建て替え案、(B)鹿田町の市水道局南側の市有地活用案、(C)北長瀬表町の操車場跡地(JR北長瀬駅前)活用案の3案を示した。 
 候補地は、病院本体の延べ床面積を3万2700u(1床当たり79u)、建築面積を6500u、駐車場を200〜400台程度とし、岡山大学をはじめとした他病院との連携の可能性や市有地の有効利用などの観点から抽出した。
 建設地の決定に向けては、施設機能・規模の条件を満たす敷地を確保できること、新たな用地確保の必要性がなく早期(工期=5年程度)に整備できることが望ましいこと、市内各地からのアクセスや各病院とのアクセスが容易なことなどを踏まえ検討を進め、次回委員会までに基本構想の最終案を取りまとめる予定。 また、事業費については、用地買収など敷地の制約条件が少ないケースで建設すると仮定した場合に約146億円、うち本体工事費98億円、付帯工事費5億円、医療器械・システム・備品など40億円、設計監理費3億円と見積もった。 整備手法としては、従来方式のほかにPFI方式などが考えられるが、病院PFIの先行事例は少なく実績評価が難しい状況であることから、慎重な検討が必要とし、発注方式のほか整備費上限枠の設定など様々な方法を検討していく。建築単価については、地方交付税基準の30万円/uを上限とする。 
 なお、センター開院と同時に廃止となる市民病院について、仮に現在の市民病院の敷地以外に整備することになった場合については、開院以来、利用してくださった地域住民への医療サービスを担う建物利用について検討する必要があるとした。
 委員会終了後に会見した谷市長は「急速に高齢化が進むなか、地域医療体制の充実に向けて、できるだけ早い時期に候補地を一本に絞り込みたい」と話した。