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北海道建設新聞社
2009/11/24

【北海道】札幌厚生病院新病棟着工が前倒しの可能性

 北海道厚生農業協同組合連合会(道厚生連、札幌市中央区北4西1、奥野岩雄会長)は、札幌厚生病院増改築の柱となる新病棟の着工時期について、前倒しの可能性を含めて再検討している。先行整備する立体駐車場の着工が、新たな用地確保で当初計画よりも早まったため。道厚生連医療部では「細かい調整はあるものの、立駐が早めに着工できたので、前倒しできる余地ができた」と話している。
 医療機器、じゅう器などを含めた総事業費に69億円を見込む同病院増改築は、土谷博幸建築設計・ケイ立身設計・日本都市設計共同体で実施設計を進める新病棟建設(RC造、地下1地上6階、延べ1万2000m²)のほか、既存病院の改修、立体駐車場整備を施す内容。
 当初は、同病院北側の駐車場に立駐を建設する予定だったが、東9丁目南線を挟んで東隣の敷地を取得できたため、S造、延べ5336m²の立駐(2層3段式、約300台収容)を伊藤組土建の施工で今月着工した。
 緩和ケア(ホスピス)病棟などが入る新病棟は当初、2010年7月ごろの着工、翌11年7月の完成を予定。しかし、立駐が10年3月末に完成することから、同4月ごろから新病棟に着工する可能性を含め、工程をあらためて調整することにした。
 1994年10月に現在地の札幌市中央区北3東8の5に移転した同病院は、SRC造、地下1地上7塔屋2階、延べ3万2668m²の規模。病床数は494床。