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北海道建設新聞社
2009/12/08

【北海道】藻岩山山頂展望台建て替えの一般競争が1月中旬公告へ

 札幌市などが出資する第三セクターの札幌振興公社は、藻岩山魅力アップ施設再整備に伴う山頂展望台建て替えで、年明け1月中旬にも一般競争を公告する方向で調整を進めている。規模はRC造、2階、延べ約1500m²と現在の約2倍で、事業費は約9億5000万円を見込んでいる。
 藻岩山再整備は、市が策定した藻岩山魅力アップ構想をベースに、老朽化が著しい展望台の建て替えをはじめ、ロープウエー、駐車場、観光道路、給排水設備などの周辺施設を再生するもの。藻岩山の森林資源を最大限に活用しながら、市民や観光客の憩いの空間創出を目指す。計画全体の総事業費には28億2000万円を試算する。
 山頂展望台建て替えの工区分割などは今後詰めていくが、メーンの山頂展望台をはじめ、山ろくロープウェイ駅舎とロープウェイ山頂駅舎の増改修、さらに中腹駐車場や山ろく駐車場といった土木関連工事を、まとめて執行することも視野に入れている。
 新たな山頂展望台は、雪の結晶の6角形をイメージした形状で、屋外の階段部分のガラスには太陽光発電パネルも取り付ける。内部は1階にエントランスホールと登山者の休憩スペースを設け、2階には札幌の歴史や文化、自然などを映像で紹介する「札幌紹介コーナー」や本格レストラン、売店を配置する。
 山ろくロープウェイ駅舎は、索道設備のある南西側半分を残し解体撤去。新たに1階と乗降プラットホームを結ぶエレベーター施設を増築する。
 ロープウェイ山頂駅舎も、索道設備がある駅舎北東側半分を残し解体撤去し、レクチャーやNPO活動をサポートする施設を増築する。
 基本・実施設計は合人社・光井純アンドアソシエーツグループが担当。2010年2月下旬をめどに入札し、4月には着工する予定で、11年4月の供用開始を目指す。