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建通新聞社四国
2009/12/13

【愛媛】15日に設計入札 新居浜、今治病院改修

 愛媛県公営企業管理局は、県立の新居浜病院(本郷3丁目)と今治病院(今治市石井町4丁目)で施設改修を計画、それぞれ設計に着手する。業務は15日に入札を行って委託、いずれも契約締結から45日間で完了させる予定。工事は、順調なら2010年度に本格化する見通しだ。
 新居浜病院では、救命救急や災害発生時医療などの基盤を保全するため、本館(鉄筋コンクリート造地下1階地上5階建て延べ1万9535平方b)と別館(同造2階建て延べ5124平方b)を改修する。企業会計予算には事業費2億7759万円を計上している。
 そのうち本館では、外壁について高圧洗浄、ひび割れ補修、建具回りのシーリング打ち替え、塗装などを予定。屋上も高圧洗浄や下地補修、シート防水などを施す。さらに空調冷温水設備については、冷凍機など機器を更新するとともに、病棟までの配管を新設する。
 別館では、本館と同様の外壁改修を予定している。
 一方の今治病院では、周産期医療の機能強化に向けて、本館4階の改修と、新生児発達外来の新設を行う。企業会計予算には、これら以外に今治病院と県立中央病院(松山市春日町)の医療機器整備も含めた事業費として2億9755万円を計上している。
 本館4階では、産婦人科診察を拡張するとともに、廊下を挟んだ向かい側にある処置室(物置き)を観察室に衣替えするため、壁をガラス窓へと改める。さらに未熟児センターを改修・拡張することにより、高度な医療行為が可能な新生児治療室を新設。分娩などを行うスペースも改修し、緊急帝王切開などができる分娩室(2床)や陣痛室(4床)などを新設する。
 新生児発達外来は高度診療棟1階のピロティー部分に新設する。工事内容は、建築、電気設備、給排水設備、空調設備など。