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北海道建設新聞社
2009/12/25

【北海道】旭川市中心部で8階建ての特養ホームが10年夏にも着工

 社会福祉法人楽生会(旭川市2条通11、山田春雄理事長)は、旭川市中心部で計画している特別養護老人ホームの仮称・楽生園新築について、2010年1月中旬にも土地を取得する予定だ。早ければ補助認可後となる10年夏ごろに着工し、12年春の開業を目指す。旭川市内には、11の特養老人ホームがあるが、多くは郊外か近郊で、中心市街地への立地はこれが初めてとなる。
 計画段階の規模はRC造、地下1地上8階、延べ6870m²。特養100床、短期入所生活介護20床の計120床で構成する。
 1階はロビーや事務室のほか、市街地の立地を生かして一般も利用可能なレストラン、喫茶室などのパブリックスペースを設け、入居者と家族や地域の交流を促す。
 2―7階は各階20床と大小の交流スペースを配置。眼下に公園を望み日当たりの良い南側中央部に共用スペースを集約。地階にはちゅう房を置く。
 8階は、機能回復室、地域交流スペースのほか、高層化を生かし展望を確保。南に再開発が進む北彩都、北東方向には、遠く大雪山脈を望む環境とする。
 1月中旬にも建設用地を取得。基本設計を進め、補助認可後、10年夏から秋をめどに施工業者を決めて着工する予定。12年2月ごろの完成、同4月の開業を目指す。施工業者の選定は一般競争入札を基本に総合評価方式の導入を検討する。
 建設予定地は旭川市1条通12。1条通(道道新開旭川線)と11・12丁目通が交わる角地。敷地面積は約1800m²で、現在は駐車場となっている。中通りを挟み南側が市の公園に隣接する。
 旭川駅や買物公園から500mほどの距離。付近には同法人が03年に開業した、ケアハウスなど高齢者施設と保育園を一体化した総合社会福祉施設「はぷる」がある。
 山田理事長は「駅や街に近い中心部に立地することで、訪れる家族の利便性を高め、入居者が賑わいのある周辺地域や家族との交流の中で生活できる施設にしたい。交流を通じ、市街地の活性化にもつながれば」と話している。