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建設経済新聞社
2009/12/29

【滋賀】「花風香の湯」管理運営事業 公募型プロポーザルを実施 改修等事業費は約3億円

「花風香の湯」施設平面図(ピンク色の部分)A1770u
 甲賀市は、3月末に閉館していた温浴施設「花風香(かふか)の湯」について、22年度中を目途に、民間事業者による再開に取り組むため、管理運営事業の公募型プロポーザルを実施する。去る25日に募集要項等を公表した。今後、現地視察や質問の受付等を経て、企画提案を22年2月8日〜19日に受け付ける。
 花風香の湯(甲賀市甲賀町大久保507−2)は、旧甲賀町により平成8年に竣工、同年4月に開業した。床面積は約1770u。既存施設内容は温浴施設(浴室19ヵ所、更衣室、談話サロン、事務室、和室、機械室等)、レストラン施設、トイレ3ヵ所、上下水道施設・電気施設。
 健康づくりの拠点として、住民や利用者の心身のリフレッシュを目的に管理運営してきたが、周辺のスーパー銭湯の立地などにより、年間利用者数が当初の20万人から閉業時には10万人に半減。21年3月、公共施設としての役目を終えたとして閉館した。
 今回、施設の有効利用や地域活性化を図る観点から、民間による温浴施設として存続運営するために事業者の公募を行うもの。市では再興にあたり、天然温泉水の活用を期待(従前は水道水)。レストラン機能などを付加・充実させる内装改修により「長く、ゆっくり楽しめる」施設を目指したいとしており、オープン後3年間は15万人、安定期には12万人の年間利用者数を想定している。事業費は温泉掘削した場合、施設改修等を含め、概ね3億円。
 事業名は「花風香の湯管理運営事業」。公募型プロポーザルの応募資格は近畿2府4県に事業所を有し、管理運営に関して各種法令に基づく許可・認可・免許等を必要とする場合において、これらを受けていること等。複数の法人がグループを構成して応募する場合は、グループ内での責任割合が最大であるものを代表法人として定めること(他の法人は、当該グループの構成員として扱う)。
 管理・運営事業者が行う業務の範囲は施設の運営・維持管理・経営管理に関する業務。既存施設に関しては、市と協議の上、応募者の負担において新設及び改修を行う事も可能。新設・改修費や管理運営費等については、市から財政支出は行わないが、支援策として施設整備資金を融資する。融資額は事業費の50%以内で限度額1億円。
 花風香の湯の土地・建物(敷地面積3800u、延床面積1770u)については無償。駐車場(3500u)の使用料は最低価格を年額30万円とする。入浴料金等の営業利益については管理者の収入とする。
 22年度中の開業を目途とし、事業契約期間は協定締結後から10年間。契約は協定締結後10年毎に更新することができる。その際は、花風香の湯管理運営事業プロポーザル審査委員会にて更新を決定する。
 募集要項等は市のホームページからダウンロードすること。ホームページの公表期間は22年2月16日まで。
 公募型プロポーザル日程は次の通り。
▽現地視察=22年1月14日、既存施設が位置する甲賀創健館(甲賀市甲賀町大久保507−2)で開催。参加申込は22年1月12日まで(FAX又は電子メール)
▽募集要項等に関する質問書の受付=22年1月5日〜2月5日(FAX又は電子メール)
▽申請書・企画提案書等の受付=22年2月8日〜19日(持参・郵送のいずれかで提出/郵送の場合は簡易書留で提出期間内に必着)
▽選定方法=審査委員会が提出書類について1次審査を行い、2次審査は1次審査を通過した応募者について、プレゼンテーションにより実施する
▽協定の締結=市は、2次審査選定結果に基づき、第1順位の候補者と協定等の細目について協議を行う/協議が整わなかった場合は、第2位、第3位順位の候補者と順次協議を行い、協議成立後、協定を締結する
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※問い合わせ先=甲賀市建設部都市計画課(рO748−65−0720直通)