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日刊建設タイムズ社
2010/01/14

【千葉】永年勤続表彰と賀詞交歓/(社)千葉県建設業協会京葉支部 千葉国体の成功と積極財政を

  (社)千葉県建設業協会京葉支部(保戸田泰夫支部長)の「09年度永年勤続表彰式及び新年賀詞交歓会」が12日、船橋市のフローラ西船で開かれ、鯉渕彰・県葛南地域整備センター所長らの来賓を含めて70人余が出席した。
 冒頭、主催者を代表してあいさつした保戸田支部長は、新政権が雇用問題や景気の下支えの観点から示した「地域に準じた公共工事は実施する」という見通しについて、「公共工事に依存する我々としては、多少安心したニュースだとは思う」と述べる一方で、「今の政権下では、予算の組み立てによってはさらなる調整や削減がされてもおかしくない状況にある」との危機感をにじませた。
 また、協会本部から県に対して「経済産業活性化には公共投資が必要である」と要望したことについては、「森田知事からは『千葉県はインフラ整備が不十分、多チャンネル方式で国に働きかける』との言葉を頂いた」とし、それらの積極財政に期待感を示した。
 他方、本年秋に開催される千葉国体などに言及した氏は、「県民へのPR活動として、安全ベストや車両等へのステッカーの貼付により協力させて頂くとともに、例年通り、地域のボランティア活動も実施する」と弁。
 永年勤続表彰者に対しては、「支部長として、建設業に対する長年のご尽力に感謝申し上げる」と述べたうえで、最後に「今年も大変厳しい状況が続くと思うが、会員各位が知恵を出し合い、難局に立ち向かっていきたいと思う。来賓各位には、より一層のご理解を賜りたい」とし、あいさつを結んだ。
 同支部の永年勤続表彰対象者は、同一会社に15年以上勤務し、年齢が35歳以上で勤務成績が優秀な従業員を会員企業が推薦し、理事会での承認を得た者。今回の表彰者は6人で、各人に表彰状と記念品を贈呈した。
 受賞者を代表して京成建設鰍フ佐藤信明氏は、「今日まで大過なく健康で明るく働いて来られたのも、ひとえに上司をはじめとする皆さんの暖かいご指導とご協力によるものと深く感謝する次第。我々一同は本日の受賞を誇りとし、なお一層の精進を重ねて仕事に励み、皆さんの期待に背かぬよう努力する所存。今後ともご指導ご鞭撻を賜りたい」と述べ、謝辞とした。
 次いで、来賓を代表して鯉渕彰・県葛南地域整備センター所長と協会本部の蓑輪昇・専務理事があいさつ。
 この席で鯉渕所長は、まず、永年勤続表彰者に対し「この中には同一会社に30年以上勤められた方々もいる。建設業界のみならず、それぞれの立場で地域の発展に尽力頂いてきた。これまでの労苦と功績に対して敬意を表するとともに、心からお祝い申し上げる」と弁。
 また、今年の干支については、「漢書によると寅年の『寅』には、草本がこれからどんどん伸びていくという意味があると聞く」としたうえで、「世界的な経済危機や政権交代による公共事業の抜本的見直しなど、建設業はさまざまな厳しい状況に置かれているが、京葉支部においては、これらの厳しい土壌にあっても寅年の寅のように、これからも逞しく伸びていくものと期待している」と弁。
 さらに、「このような厳しい状況ではあるが、県では社会資本としてのインフラ整備や維持管理は、極めて重要なものと認識している。地域の発展に向けて、これからも協力を賜りたい」と要請し、祝辞とした。
 一方、蓑輪専務理事は、同じく永年勤続表彰者に対し、「企業の発展には、優秀な人材の確保と育成が不可欠である。皆さんには、これまでの長い間に培われてきた豊富な経験とその知識を持ち、後輩の指導にあたって頂くとともに、建設業の地位向上により一層のご尽力を賜りたい」と要請。
 さらに氏は、「建設業は非常に厳しい状況が続いているが、この状況だからこそ、今までの価値観に捉われない『新しい意識の改革』が必要なのではと思う」としたうえで、「とにもかくにも皆さんの粘り強さにより、今年が建設業界にとって、昨年より少しでも良い年になることを念じている」と述べ、祝辞に代えた。

提供:日刊建設タイムズ