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福島建設工業新聞社
2010/01/22

【福島】喜多方合同庁舎に雪冷房施設を設置

 地球温暖化対策等推進基金を活用し県は、喜多方合同庁舎に雪冷房施設を設置する。関係予算を9月補正に計上しており、繰り越しして22年度に設計業務を委託、12月までに工事を終え、冬期の雪を貯蔵し次年度の夏に実証する。雪冷房は地域的要件が強いため他合庁では実施しないが、喜多方合庁でのデータを活用し他自治体や民間への波及効果も期待している。同基金を活用した事業は県のほか、いわき市、二本松市、石川町、三春町、大玉村の5市町村で実施しており、次年度以降はこれら市町の継続分のほか省エネ・グリーン化で11市町村、廃棄物由来再生可能エネルギー促進では2市町が計画している。
 国の21年度1次補正で創設された地域グリーンニューディール基金による。同基金は省エネ住宅や環境負荷の少ない交通・エネルギーインフラ整備など地球温暖化対策推進、アスベスト廃棄物・不法投棄処理、微量PCB廃棄物処理、漂流漂着ゴミ回収・処理などが対象。
 これを活用し県は地球温暖化対策等推進基金10億200万円を造成。21〜23年度事業で民間・公共施設の省エネ・グリーン化、地球環境整備支援、廃棄物由来再生可能エネルギー利用促進、不法投棄残存事案支障状況調査、微量PCB対策を行っている。
 このうちの公共施設省エネ・グリーン化の一環で県は喜多方合同庁舎での雪冷房装置設置に乗り出す。設計費370万円、工事費7530万円で予定しており、この後、本庁にハイブリッド街路灯1基を設置する計画。  夏季に高温となり冬期には積雪量が確保できる上、庁舎内の設置スペースの面から同庁舎を選定した。他の庁舎では実施予定はないが、民間や他自治体への波及を期待している。