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北海道建設新聞社
2010/02/04

【北海道】北海道紙商事と森田用紙が合併し札幌手稲に新社屋建設へ

 紙製品の卸販売業などを手掛ける北海道紙商事(札幌市西区二十四軒4の3の1の1、高橋清剛社長)と森田洋紙(同西町南11の2の24、森田伸介社長)は3日、10月1日に合併する方針を明らかにした。前段として、両社の持ち株会社となる紙商事森田ホールディングスを4月1日付で設立するほか、札幌手稲工業団地内に新社屋を建設。経営統合と併せて施設を集約し、より効率性の高い経営を図る。

 北海道紙商事は1941年8月1日の設立。資本金1000万円で、2009年12月末現在の従業員数は27人。森田洋紙は59年12月10日に設立し、資本金は4288万3000円、従業員数は23人。両社は創業以来、印刷情報用紙や包装用紙、衛生用紙などを取り扱う紙流通業者として事業展開してきた。
 道内の紙流通業界は、売上高を見ると大丸藤井と日藤の大手2社が突出している。昨今の急速な市場環境の変化や景気悪化による紙需要の大幅な後退など課題も多い。
 両社は早急な対応を図るため、経営統合するとともに施設を集約し、より効率性の高い経営を目指すことが最善との思惑で一致した。
 新社屋の規模はS造、2階、延べ約2800m²。1階に製本工場と倉庫、2階に事務所などを配置し、両社の機能を集約。営業面と物流面での相互補完、在庫と設備の一元化、経営余剰資源のスリム化などを図り、持続的な成長を目指す。
 建設地は札幌市手稲区曙。敷地面積は約7000m²で、すでに取得している。設計は岩見田設計が担当。施工業者については、今月末までに5社程度から見積もりを徴集し、決める考え。3月下旬の着工、8月の完成を目指している。お盆ごろに森田洋紙、9月に北海道紙商事が新社屋に引っ越す段取り。森田洋紙の社屋と土地は売却する予定。
 紙商事森田ホールディングスは、北海道紙商事の本社所在地に本店を置き、森田社長が代表取締役社長、高橋社長が取締役会長に就く。資本金は5000万円の予定。