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北海道建設新聞社
2010/02/05

【北海道】赤レンガ建築賞、岩見沢複合駅舎の設計者らを表彰

 道などが主催する北海道赤レンガ建築賞の表彰式が4日、道庁本庁舎で行われ、建築賞に輝いたJR岩見沢複合駅舎と奨励賞のイコロの森の建築主、設計者、施工者それぞれに高井修副知事から賞状が贈られた。
 表彰に先立ち審査委員長の大野仰一東海大芸術工学部教授が受賞作品を講評。「岩見沢複合駅舎は整備のプロセスに市民がかかわり、市のまちづくりとともに進めた施設。公共施設整備の好例だ」と評価し、「完成した駅は市民の誇りとなっている」と新たなまちの顔となった作品をたたえた。
 イコロの森は、ラウムランドスケープが苫小牧市に建設した観光施設で、アトリエアクが設計を手掛けた。周辺環境を生かし、建築物をいくつもの庭園や森が囲み周辺環境全体を生かした提案が評価を博した。大野教授は「自然と調和した北海道らしい景観づくりが選考した理由」と説明している。
 この後、関係者に賞状が伝達され、建築賞には銘板が贈られた。
 受賞者を代表して岩見沢複合駅舎を設計したワークヴィジョンズの西村浩社長が「駅を中心に地域を元気にしていく方法がないかということを念頭に、駅舎づくりを進めた。受賞を機に岩見沢から全国にメッセージを発信できれば」と、設計への思いを語った。また、「九州出身の自分が施工関係者から雪国のことを教わりながら、皆で協力して仕上げたプロジェクトだ」と、受賞の喜びを分かち合った。