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建通新聞社四国
2010/02/16

【愛媛】三坂道路など増額 県内の国直轄事業仮配分 四国地性が県に示す

 国土交通省四国地方整備局は、2010年度政府予算案に関して、県内直轄事業への仮配分の状況資料を愛媛県に示した。事業費の見込み額を09年度当初と比べると、道路関係では国道33号の三坂道路(松山市〜久万高原町)や松山外環状道路インター線(松山市)の整備でそれ以上の水準になっている一方、国道56号宇和島道路(宇和島市)や国道196号今治道路(今治市)などの整備では減少。新規着手が期待されている国道56号津島道路(宇和島市)整備は事業費計上の見通しが立っていない。河川事業は、肱川に関してほぼ同じか上回る公算だが、重信川関係は減る見通しだ。肱川のダム事業は、山鳥坂ダム建設が大幅減、鹿野川ダム改造も減少を見込んでいる。
 政府予算の公共事業費に関しては、これまで予算成立後に個所付けが公表されていたが、新政権による編成となった今回は、この段階で個別の事業費見通しが明らかになった。ただし最終的には財務大臣の承認を経て決定するため、同局は内容変更の可能性があるとしている。
 示された資料によると、09年度当初以上の事業費確保が見込まれているもののうち、三坂道路は見込み額が35〜39億円程度(09年度当初事業費28億円)で、改良工事や橋梁上・下部工などの費用に充当予定。松山外環状道路インター線は45〜54億円程度(同41億5000万円)で、橋梁下部工や用地買収などを予定している。
 一方、減額見込みのものを見ると、宇和島道路が16〜20億円(同44億円)、今治道路が8〜12億円(同18億円)。これら以外でも伊予インター関連(伊予市)が5〜6億円(同11億円)、新居浜バイパス(新居浜市)が11〜14億円(同19億円)、国道440号地芳道路の愛媛県区間(久万高原町)が2〜3億円(同22億円)と、それぞれ減額見込みになっている。
 11年度供用予定の四国横断自動車道宇和島市〜西予市間については、ほぼ09年度当初並みの46〜58億円程度(同50億円)としている。
 河川事業のうち肱川関係を見ると、一般改修費は11〜13億円(同11億円)で09年度当初額以上を想定。ただし、これとは別に進めている大洲市大和地区の土地利用一体型水防災事業は、5億7000万円程度と、減少見込みになっている。重信川関係の一般改修費見込みは2億4000万円程度(同3億5000万円)。
 ダム事業では、山鳥坂ダム建設が調査費や地元説明費など3億6000万円(同11億9000万円)にとどまり、用地買収など次段階へ進むための費用は確保できない状況。鹿野川ダム改造では14億円(同16億8000万円)を見込んでいる。