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建通新聞社四国
2010/02/19

【高知】投資的経費は1.2%増777億円余 県の新年度当初予算案

 高知県(尾ア正直知事)は17日、2010年度当初予算案の概要を発表した。一般会計予算は総額4282億2672万円。対前年度比2・3%増。2年連続で対前年度プラスとなった。2%を超える伸び率となるのは1999年当初予算以来となる。投資的経費は777億6300万円で対前年度比1・2%増。そのうち、普通建設事業費は754億2100万円(同1・5%増)。公共事業関係費をはじめとする国庫補助・直轄事業の減少に県単独事業を120億円(43・9%)増額して対応する。さらに、国の09年度第2次補正予算により交付される「地域活性化・きめ細かな臨時交付金」の62億9177万円(うち交付金54億8567万円)を最大限活用して、インフラ整備や橋梁補修、学校などの施設整備を進める。2月定例議会は23日から3月19日までの25日間。
 10年度当初予算案の予算編成は、ステップアップに向け、果敢に挑戦する予算を構築。「挑戦八策」として@進化した産業振興計画を協力に推進Aはりまや橋から高知城までの東西軸エリア活性化プランの推進B地域活力基盤創造交付金などを活用した「命の道」の整備推進C教育改革のさらなる加速と私立学校の支援強化D今後30年以内に発生する確率が60%程度となった南海地震に備えるE県民が健やかで心豊かに、支え合いながら生き生きと暮らせる県づくりの推進F高知県J─VER制度の構築による低炭素社会の推進Gあったか高知・雇用創出プランの一層の推進など経済対策の間断なき実施。
 10年度の主な建設関連の注目事業は、首都圏に7月オープンする新アンテナショップ整備事業費に2億3100万円、新資料館基本構想策定費に796万円、間伐や路網整備を推進する森林整備加速化事業費に8億4570万円、県産材を活用した木造住宅の建設に対して、最大100万円を助成する木造住宅総合推進事業費に1億3574万円、国の交付金を活用して道路改築、1・5車線的道路整備などの「命の道」整備を進める地域活力基盤創造交付金事業費に110億7000万円、国庫補助事業と組み合わせながら県単独事業で実施する地方特定道路整備費に31億8130万円、南海地震に備え公立小中学校、県立学校などの耐震化を進める公立小中学校・県立学校・保育所・幼稚園耐震化促進事業費に18億3662万円、基金を活用して災害拠点病院などの耐震化を支援する医療施設耐震化促進事業費に10億3666万円、社会福祉施設などの耐震化を支援する社会福祉施設等耐震化など臨時特例基金事業費に8億4142万円、県有建築物耐震改修事業費に45億8051万円、警察署再編整備事業費に7843万円、安芸地域県立病院(仮称)整備事業費に3億6026万円など。
 また、合わせて発表となった09年度2月補正予算は、一般会計に総額45億7000万円を追加した。
 2月補正予算の概要は、幡多児童相談所建替えに1億8691万円、交通安全こどもセンター建て替えに1億0949万円、産学官連携のための食品加工研究棟増築に8344万円、県営田園整備事業に1億8690万円、林内路網整備・治山事業に9億円、地域の安全安心推進事業に10億円、橋梁修繕に3億円、せいかつの道・1・5車線的道路整備などに20億6000万円、歩道整備に1億7000万円、県立学校整備に4億6314万円、駐在所整備に1億3326万円などを計上している。