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建設経済新聞社
2010/02/23

【京都】市立学校耐震化PFI事業 5月中旬にも入札公告へ 最適手法調査は長大

 京都市教育委員会は、21年度に引き続き、22年度に市立小中学校耐震化PFI事業を計画。22年度予算案には2500万円を計上し、対象校の京極小学校、伏見住吉小学校、烏丸中学校、西ノ京中学校、銅駝美術工芸高校の5校に耐震化工事を施す。入札公告は5月中頃を予定している。総事業費は12億7700万円。
 現在、長大(京都営業所/京都市中京区)で進めている「京都市立学校耐震化事業(仮称)に係る最適手法等調査業務委託」の履行期限は3月末頃。これを受け、実施方針を公表する。22年5月上旬に特定事業の選定を受け、中旬頃にも入札公告する模様だ。12月中旬頃の本契約後には、24年3月下旬までに各校において設計・施工の期間にあてる。建物の定期調査等の管理業務については、23〜27年度までの5年間を想定している。
 対象の5校は、コンクリート強度が低く、工事スペースが狭隘であるため、従来工法による補強では耐震化の実施が不可能である上、長期間にわたり、仮設校舎が必要であるなど学校教育活動に甚大な影響が懸念される。しかし、外付工法を採用すること等により、耐震化の実施に目処がつき、総事業費12億7700万円をかけて校舎の耐震化に踏み切る。
 京都市では、すでに21年度に太秦小学校、鏡山小学校、旭丘中学校、近衛中学校の4校で全国で初となる耐震化に特化したPFI事業として実施。現在、藤井組によって事業が進められている。今回の新たに実施するPFI事業も同程度の業務内容が予想される。
 対象事業校の校舎概要は、次の通り(Is値は最低値)。
▽京極小学校(上京区)=RC造3階建、延3695u、Is値0・27(本館)
▽伏見住吉小学校(伏見区)=RC造4階建、延4484u、Is値0・26(体育館)
▽烏丸中学校(上京区)=RC造3階建、延4628u、Is値0・3(北館・本館等)
▽西ノ京中学校(中京区)=RC造3階建、延6183u、Is値0・25(本館・東館・西館)
▽銅駝美術工芸高校(中京区)=RC造4階建、延7761u、Is値0・32(本館・東実習棟