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建通新聞社(静岡)
2010/02/24

【静岡】県教委=10年度内に静岡地区新構想高校新校舎の詳細規模を、当初予算に設計費など16億円余計上、順調なら11年度にも着工へ

 静岡県教育委員会は、静岡市立商業高校と県立静岡南高校を統合する「仮称・静岡地区新構想高校」整備について、2010年度内に建築設計を完了させ、新校舎の詳細規模や配置計画を策定するほか、概算工事費を算出する。当初予算案に設計委託費や用地取得費など16億8718万円を計上。13年度の開校を予定しているため、順調なら11年度にも本体着工する見通し。
 新構想高校の整備に当たって、県教委では設置場所の市立商高現在地(静岡市駿河区有東3ノ4ノ17)で教室棟など6棟を新築するほか、既存校舎の改修を計画。
 静岡南高校(普通科)と静岡市立商業高校(商業科)を再編し、総合学科の新高校を設ける。加えて、静岡北養護学校の南の丘分校を新高校内に併設する。学校規模は1学年6〜7学級を想定。
 現在、建築設計をエー・アンド・エー総合設計(静岡市駿河区)に委託し進めている。新築校舎として、▽教室棟(鉄骨造・延べ約6800平方b)▽体育施設棟(鉄骨造・延べ約300平方b)▽弓道場(鉄骨造・約160平方b)▽プール付属棟(コンクリートブロック造・約130平方b)▽屋外便所(コンクリートブロック造・約40平方b)▽渡り廊下(鉄骨造・約330平方b)−の6棟を整備する。
 既存の校舎A棟(鉄筋コンクリート造5階建て延べ6761平方b)、体育館(鉄筋コンクリート造3階建て延べ2862平方b)、生活館(鉄筋コンクリート造2階建て延べ464平方b)、武道場(鉄筋コンクリート造2階建て延べ710平方b)の4棟は改修を実施した上で、新構想高校の校舎として活用する。
 1974年建設の武道場については、耐震性能が低いため耐震補強する。外付け鉄骨ブレースによる補強や、鉄筋コンクリート耐震壁の外部設置などの工法を候補に耐震化する予定。
 設計の委託期限が10月29日までであるため、遅くとも、10年度末までに新校舎の詳細規模や配置計画を策定する。順調なら11、12年度の2カ年で整備を進める予定。13年春の開校を目指す。
 県立・市立の再編高校は、整備中の清庵地区新構想高校に続き2校目。現在、静岡市内に総合学科の公立高校がないため、商業科志望の生徒数なども考慮した上で、新高校の整備を計画した。

建通新聞社 静岡支社